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リニアのトンネル、初貫通 下らないニュース解説番外編その19

「番外編」と銘打っておきながら、もうすぐ20回になってしまう今回のニュースはこちら。

JR東海、リニア営業線のトンネル初貫通 掘削から1年7カ月、山梨県富士川町で

何かニュースのイラスト見たら、リニアって最終的に大阪まで到達するはずなのにまだ名古屋止まりなのね、いつになったら大阪まで通じるんかいな、というのが第一印象。

そういや山梨にいた頃、都留のリニア実験場行こう思ってて結局行かずじまいだったということも思い出しました。まあ北杜市から都留に行くくらいなら信州行くからね、しょうがないね。

あとリニアといえば、山梨(甲府)や長野(飯田)や岐阜(中津川)なんかはリニアが開通することで都会から観光客がワンサカ来るで~大儲けや!なんて思っているかもしれないけど、都会から観光客なんて来ませんぜ。

なぜかというと、甲府や飯田や中津川なんてほぼ観光する所なんて無いし、そもそも車がないとロクに観光なんてできませんからなホンマ。

私的それぞれの印象を述べさせていただくと、

甲府:ザ・田舎。京都から山梨に左遷されるという菅原道真公もビックリの目に遭い、初めて甲府駅に降り立った際、その空虚さに唖然としたというのは何度も書いた通り。根性で歩けば躑躅ヶ崎館(現武田神社)くらいなら行ける。車があれば昇仙峡、シャトレーゼや登美の丘のワイナリー、清里、白州や須玉の山奥等色々行けるが、下手くそが山道運転すると崖下に落ちるで。

飯田:同じく田舎。元善光寺と川本喜八郎人形美術館くらいしか見所がなく、私のような人形劇三国志が好きだった人間くらいしか行かない。もちろん車は必須である。256号線を通れば木曽の妻籠宿あたりに通じ、北上して伊那まで行けばグリーンファームでバッタやハチノコやカイコの蛹といった昆虫食を堪能できる。

中津川:あの恵那山トンネル付近の集落という印象しかない。確か峰竜太の生まれ故郷で地元の道の駅にもそう書いてあったと思ったが、今調べたら恵那トンネルを挟んで反対側の下條村だったヮ。あとこの地方には「からすみ」なる郷土食があるが、あの長崎のボラの卵ではなく、変な形したういろう菓子で、味もまんま名古屋のういろうである。

こんな感じで、頭のおかしい物好きくらいしか行かないのが甲府、飯田、中津川といった田舎で、むしろこういう田舎に住んでいる人間がリニアで名古屋や東京に流出するんじゃないの、というのが正直なところでそれは賢明な読者の方々も思っていらっしゃることでしょう。

川勝知事まだゴネている

そんなわけで新幹線があるからリニアなんていらないわ(笑う)と思っているのですが、そういえば川勝知事ってどうなったのと思い調べてみたら、まだゴネてるじゃありませんか。

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相変わらずなのね、田辺市長とはまだ仲悪いのかなと調べたら、田辺市長じゃなくなっていてたまげてしまいました。

それはともかく、一体何が問題なのかというと、もちろん静岡には駅ができないしのぞみも止まらないというのが一番の問題なのだろうけど、大井川トンネルだけ川の下を通るからとのこと。

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上記記事の【特殊性②】の図を見れば分かるけど、甲府から中津川までトンネルばっかで、しかも海抜のアップダウンが1km近くあるじゃありませんか。

東京を出発したら、甲府の田舎景色を見たらトンネルで、早川町の田舎景色が一瞬見えて、天竜川除けばあとはほぼトンネルじゃないですか。いくらスピードが出るからって、こんなの乗っていて楽しくないと思ってしまうのは私だけでしょうか。

※ただ、上図のトンネル区間が90km、区間の平均速度を400km/hとすると、通過所要時間は13分半なので、トンネルまみれの旅というわけではなさそう。

まあこの先どうなるのかは分かりませんが、大井川だけじゃなく安倍川の水源も大丈夫なのと思ったのだけど、安倍川の水源はもっと南の梅ヶ島あたりだった、休日に梅ヶ島まで行こうとしたら道がキツくて断念したのを思い出しつつ、今回はここまで。

人間が全滅すればリニアだろうが新幹線だろうが原発だろうが何だろうが全て人間抜きの自然のサイクルに還るから別にええやろ。

応援、ありがとー