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『ドルアーガの謎』をやってみた

去る2019年4月6~7日、さいたまスーパーアリーナ(以下SSA)にてリアル謎解きイベント『ドルアーガの謎』が開催されました。
管理人、その両日ともに参加してきました。

※注:当該イベントはネタバレが厳禁されており、それはイベント終了後の現在も同じです。よって、本ノートでもネタバレはいたしません。あらかじめご了承ください。

リアル謎解きイベントは知識として知っているものの、参加するのは初めてです。
公式サイトの練習問題は無事に解き、SSAでもらってきた体験キットも、最後まで進められました。ただ最後のキーワードの出し方だけ間違っており、結局正解は友人に聞きました。

この体験キットがすばらしい完成度で、嫌が応にも期待は高まります。一方、『ドルアーガの塔』関連では過去に何度も「本物を再現しているつもりが誤っている」グッズ等を目の当たりにしていることもあり、また練習問題でもキャラのドット絵が欠けていたりしましたので、『ドルアーガの塔』というIPを使う事への不安も若干ながらありました。

前売りチケットは通常5,000円、プレミアムが7,000円。この違いは、本編の他にある「エクストラコンテンツ」の参加権と、ギルおよび鍵のラバーキーホルダーがついてくること。
管理人は当然の如く、ラバーキーホルダー目当てに2日ともプレミアムチケットを購入。たぶん謎解き内容は変わりないのに、です。
直前になって、『ドルアーガの塔』だらけのゲームコーナーが出来るとか、グッズも増えて財布の中身が心配になるとか、Mr.ドットマンのワークショップが開催されるとか、イベントがてんこもりとなり、ちょっとしたドルアーガ・フェスの様相となりました。


当日早起きし、子供のようにドキドキワクワクしながらSSAへ。

先にAゲートに向かい、グッズを大人買いし、原画展を眺め、『ドルアーガの塔』実機で1コインクリアしつつ、Mr.ドットマンにもご挨拶しつつ、同行者と合流。


14時となり、いよいよ我々の冒険開始。

ブリーフィングルームで説明を受けますが、まず最初のフロアに入る前から謎解きが。この時点で、早くも適性が問われます。管理人は練習問題等で予習しておりましたので、わりとすんなり解けましたが、結構つまずく人も散見されました。

まずは「翡翠の導き」
単なる謎解きにとどまらない、いろいろ手を変え品を変えた関門が待ち受けます。
これまた人によってかなり向き不向きが浮き彫りになり、我々も最初の関門突破に結局1時間ほどかかり、15時スタートの組が入場してくるのを出迎えてしまいました。中にはスタッフに「子供向けの難易度じゃないので辞退します」と告げ、少なくないお金を払いながら早くもリタイアを選ぶ親子連れもおりました。
それでも、足を使って情報を収集し、「何これふざけてんの??」と言いたくなるようなのも含む謎を解き、必要なアイテムを手にして関門を突破したときは、なんと17時。「翡翠の導き」だけで3時間もかかりました。「謎解き時間目安:4時間~5時間程度を想定」とありましたが、すでにその大半を費やしてしまいました。もうこれで終わりでもいいんじゃないかぐらいの疲労感に、一同グッタリしつつ先へ進みます。

次に「真紅の絆」
ここはわりと純粋に謎解きを要求されつつ、要所でキャストとの勝負になります。なんだかワンダーエッグの頃を思い出したり。
謎解きはかなり難易度に振れ幅があり、こちらも「何これふざけてんの??」と言いたくなるような謎から、最後の最後まで悩みに悩んだ謎もありました。とくに後者は、集めたキーワードから導き出される答えが先に分かり、答えから解き方を逆算するという事態に。
さらに、ここはかなりの長丁場で謎の数も多く、突破する関門の前まで来ると、14時以前の組であろう方々がそこかしこで頭を悩ませておりました。
やっとの思いで謎を解き明かし、関門を突破した頃には、もう21時前。なんと「真紅の絆」だけで4時間近くかかりました。

そして最後の「紺碧の謎」。もうこの時点で残り1時間です。
幸いにして、マップは翡翠・真紅に比べ格段に狭く、頑張ればすぐに進めそう。
我々も形振り構っていられなくなり、ここからは「謎を解けた人が全員に共有する」形で一刻も早く突破する狙いに変えました。また、道々に置かれたオブジェクトも、ここまでの経験ですっかり疑り深くなった我々は、抜かりなくメモしていきます。
ここは意図的かそうでないかはわかりませんが、『ドルアーガの塔』をやり込んだ知識があると有利でした(なくても解けますが、余計な時間がかかります)。さらに、残り時間が少ないことからスタッフ側も積極的に声を掛けてくださり、おかげで40分ほどで突破。
さて、これでエンディングが……と思ったところで、ここには書けない関門がありまして。それもどうにか突破し、ようやくゴールイン!!

……と、一同喜んでいたんですよ。
ところが、最後の最後にまだ謎がありまして……。
最後の謎は、解き方まではわかったのですが、時計の針は無情にも22時を過ぎ、タイムアップ。あと5分もあれば解けましたが、結局は「クリアできなかった人の救済ゴール」扱いとなりました。
最後の謎の先にもう一山あり、そしてエンディング。

全部終わって解放された頃には、すでに22時半過ぎ。もはや打ち上げする時間も気力もなく、我々はSSAを後にしたのでした。


そんなことがあって、2日目。
この世の中、同じ謎解きのリピーターがどのくらいいるか知りませんが、管理人はすべての謎を知る者としてSSAに再降臨しました。気分は蒼井翔太です。
まあ、全部答えを知ってしまっているので、一直線にゴールに向かってもいいのですが、それも味気ないので解き明かす体で歩き回ります。ちょっとだけ前日との差違を楽しんだり(答えには全く影響しない範囲ですが)、初めてのようなリアクションを取ってみたり。

そして最後の謎も自力で解き明かして、無事リベンジ完了。今度こそクリアしました。
ちなみに、前述のように解き明かす体でしたが、クリア時間は約3時間。やっぱり「謎解き時間目安:4時間~5時間程度を想定」というのは、謎解きに慣れている人の指標だったようです。

改めて感想としては、翡翠・真紅・紺碧それぞれ別の謎解き制作団体による作品でしたが、いずれも『ドルアーガの塔』の世界へのリスペクトが感じられる内容でした。本家へのオマージュあり、伏線とその回収あり、謎同士の連動あり、意外な仕掛けありと、とても楽しかったです。また、SSAのフロアの使いかたも迷宮感を醸し出していて、素晴らしいアイディアだと思いました。
是非とも再演を期待したいところですが、その際は謎も全取っ替えしてもらえると……w


その後、前日時間切れで挑戦できなかった、エクストラコンテンツ「黄金の秘宝」に単独挑戦。
こちらは独立した謎解きであることを活かし、独自のシステムを盛り込んだ謎解きです。面白いのが、SSAの一画ながらこちらはスペースがかなり狭く、そしてそれを逆用したようなバラエティ豊かな謎解きだったこと。また本家へのオマージュも忘れてはおりません。
さらに、こちらもまた最後の関門にひとひねりが加えられてあります。この仕掛け、解き方に気づいた時は唸りましたね……! LINE@のヒントを見ると、ちゃんと設定も書かれているのですが、なまじゲームが好きすぎる視点からだと思いつかないような発想でした。お見事です。

そんなこんなで、2日間のドルアーガ・フェスを堪能してきました。
こんな機会、次いつあるかもわかりませんし、そもそも次があるかもわかりません。
ですが、SSAがまるごと『ドルアーガの塔』まみれになる日が来るなんて、これまで思ってもみませんでした。ですから、これからもまだまだ予想もつかないサプライズがあると信じて、待ちたいと思います。

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