見出し画像

炊きたてのさましたて

お米農家さんの大変さや苦労をよく聞く。

海の家すぐの稲穂も立派に垂れて順番待ちになった。春になって田に水が張られ、いつのまにか苗が植えられて、青く青く、そして草刈りに勤しみ、黄金色に染まるまで、毎日見ているけど、一瞬に思う。

大変さや、苦労話の中身は金銭的なものが多くて、歯痒い。

そんなことは露とも知らず僕は食べる専門で、肩身は狭く申し訳ないがここ何年も普段から一緒に過ごす人のお米をいただいている。

硬めの炊き加減が好きで、かつ、炊きたてをすぐさま冷まして少し冷たく感じるくらい。炊きたての冷ましたてが1番好物である。

羽釜に米をとり、洗い火にかけると蓋が踊り、ポッポと溢れ出る蒸気を楽しみながら火をとめると、最後、一気に力を解き放つ様子はいつ見ても気持ち良い。

昔から割と一粒一粒を大事にしてきたけど、最近は特にその気持ちがつよくなった。

米づくりの大変さをよそに新米がたのしみでならない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?