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【tockni流コラム】モジャ公!最高!!【漫画】

 2014年も半分とは早いものです。30代に入り時間感覚が変わって来たのか、昔の様に長い時間一つの事に熱中する事が少なくなって来ました。何時間もゲームをし続けていた頃が懐かしい♪
 そんな中、購入するマンガも最近は出来るだけ短い物。その中でもやはりいっとう楽しいのは藤子・F・不二雄先生の作品です。「異色短編集」を初め様々なレーベルから刊行されており、特に2009年から小学館が刊行を続けている「藤子・F・不二雄大全集」は垂涎物です。

 さて、今回はその中から「モジャ公」を読みました。

 実は興味を持ったのは20年前とかなり前です。きっかけは当時放映していたアニメですが、その後原作漫画はアニメと全く違うという話しを聞き、本を探しておりました。

 この程、漸く手に入れた訳です。

 読後、僕は圧倒されていました。その内容の濃密さにです。

 文庫版で2巻完結ですから普通なら1時間もかからず読み終わるのですが、3時間くらい読み耽り。

 物語は主人公の空夫、モジャ公、ドンモ3人の宇宙への『家出』を描きます。しかし広い宇宙。家出先はトンデモナイ星ばかりです。価値観や倫理観がまるで違う奇妙奇天烈な文化の星で三人は様々なトンデモナイ目に遭いながら、機転やハッタリで乗り越えていく。ハラハラするやらワクワクするやら、こんな発想をするF先生が一番トンデモナイと改めて唸りました。

 とても整理された線の可愛いタッチで、ダークなギャグが一層怖い。なのに何だか癒されてしまうのは3人の微妙な腐れ縁が微笑ましいからでしょう。傑作です♪

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