MLB recent Debuts(6)

Jackson Tetreault, WSH, RHP

17年7巡 Cameron→ State College of Florida, Manatee-Sarasota
読み方は「テトロー」。父はテニス選手で、本人も高校までプレーしており、テニスのサーブの動きがピッチングにも生かされている。
高校時代は野手だった上にあまりに細すぎたため(身長は196㎝)スカウトの目にはとまらずDivisionⅡのカレッジで1シーズン過ごした後、短大のSCF Manatee-Sarasotaにトランスファーし、80イニング2.58 ERA、108Kの成績を残してナショナルズから指名された。因みに、Manatee時代のチームメイトにBrendon Little(17年カブス1巡目指名)がいる。
入団時は球団別ランキングで20位前後にランクされていたが最近は選外が多い。タイプ的には「遅咲き」に分類される方で、大学時代は最速で95マイル程度だったが今では平均で94.6マイルを記録している。変化球はカッターがメインでCB、CHも使うがどれもまだ魅力に欠ける。
近年はマイナー上級で先発としてある程度の成績は残すものの、KやBBは平均的、もしくはそれ未満でイマイチ印象が薄かった。加えて、被HRが多く今季はAAAで58イニングで10本も打たれている。しかし、上では投げない方の巨大不良債権がまた離脱したことで先発が足らないという状況の中、Cavalliらトッププロスペクトはまだ万全ではないため、AAAで唯一まともにローテで働けていることからTetreaultに白羽の矢が立った。
すると、デビュー2試合目には、某年俸$24Mの投手が9試合で1勝もできなかった暗黒チームで7回"自責"0の好投を見せてあっさりとメジャー初勝利を挙げてしまった。上のローテは完全崩壊しているので今後はしばらくローテに組み込まれるだろうが、正直5回4失点で投げられれば御の字といった程度だろう。


Canaan Smith-Njigba, LF, PIT

17年NYY4巡 HS(TX) 22位
2人続いて結構な難読人名。Baseball-referenceの表記を参考にすれば「ケイナン・スミス-インジグバ」となるだろうか。個人的には「エンジグバ」の方が馴染みやすい。弟で、Ohio StateのWRであるJaxonの方が圧倒的に有名。どちらもシエラレオネのクォーター。
彼も高校時代はフットボールをしていて、QBだった。身体能力は当時から抜けていて、バットスピードに優れていてかつバットコントロールも〇。しかし、プロ入り後は試合でパワーを発揮しきれていない。アベレージ、アプローチは悪くないもののキャリア最多が19年のAでの11HR で今年はAAAで1HR。どのツールを見てもMLBレベルに達しているとは言い難かった。
残念なことに17日に手首骨折で60日IL入り。
昨年オフのAFLで暴れたことが軽くバズっていた。


Jason Delay, C, PIT

17年4巡 Vanderbilt
15年のCWS優勝メンバー。
Jacob Stallingsと同じく打撃は微妙だが捕手能力が高い。大学時代から平均以下の打撃は同じくらいの水準を維持してはいるが、あまりにパワーレス。今回の昇格も穴埋めのためでわずか1日で送り返された。


Jonah Bride, 3B, OAK

18年23巡 Neosho County CC→ USC
USCでは3年連続60試合以上に出場し、目立ちはしないが非常に安定した成績を残した。18年にシニアサインするとやはりここでも同じくOPS0.8前後の成績。契約金はたった1500ドルの下位指名だったが今年あたりからプロスペクトランキングにも名前が載り始め、遂にデビューとなった。
ミート力、それもFBのコンタクトに極めて優れているユーティリティ。内外野に加えて捕手もできる。


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