MLB Recent Debuts(7)

Jake Bird, RHP, COL

18年5順 UCLA

4年時の18年はPac-12最優秀防御率。しかしイニングの半分ほどしか三振は奪えなかった。
恵まれた体格から9Ⅴマイル強の沈む球とカッターででゴロを量産。リリーフ転向により奪三振力は大学時より成長し、今季はAAA26IPで34K9BB。防御率も3点台を上回った都市はなく、期待度は高くないもののそれなりの働きを見込めるだろう。


Cam Vieaux, LHP, PIT

16年6巡 Michigan State

大学時代から平均以上の制球はあるものの決め球に欠け、空振りを奪えないタイプの投手。昨年からリリーフに転向したが、その傾向にそこまで変わりはない。
92マイルのFB、SLをメインにCHを混ぜて投げる選手でこれといった特徴はない。空振りはSLが多い。


Buddy Kennedy, 3B, ARI

17年5順 HS(NJ)  21位

父の日に父親が見守る前で初HRをグランドスラムで飾る。因みにMIAのエンカーナシオンも同日に初HRを満塁で打っており、これは101年ぶりのことだったらしい。祖父は元メジャーリーガーで近鉄にも一瞬在籍したドン・マネー。また、トラウトは高校の先輩。フォロースルーが似ていなくもない。
どのツールも平凡の域を出ないくらいの評価。昨年こそ22HRではあったが打高の環境に助けられた面が大きかったか。今年はAAAで4HR。守備は3Bと2Bを同じくらいこなしている。


Liover Peguero, SS, PIT

00年12月31日生まれ。DR。  球団6位。
パイレーツが怒涛の昇格ラッシュ。昨オフにプロテクトされ枠入りしていたトッププロスペクトのペゲーロまでお呼びがかかった。この後にはオニール・クルーズも昇格というのだから驚きしかない。
スターリング・マルテの見返りとしてARIから獲得したハイエンドな若手SSで、特にバットスピードに優れている。盗塁もでき、守備もSSに残れるレベルだそう。
打撃に関しては、率こそある程度残せているものアプローチはよろしくなく、HRも伸び悩んでいてまだまだ未熟な印象。
2Bはニック・ゴンザレスだとして、ペゲーロとクルーズのどちらをSSとして起用していくのかは見もの。ペゲーロは1試合でオプションされ、とりあえず今はクルーズが使われている。


Riley Greene, CF, DET

19年1巡5位  HS    MLB全体1位
待望のスーパープロスぺクトが絶望的な打線のカンフル剤となれるか。
身体能力を生かしたCF守備に加え、ヒットツール、パワーツール両方で60評価されている打撃が魅力。スイングは極めて強い上にアプローチも昨年153Kを喫したという数字ほど悪くはないとされる。
20年の代替キャンプへは免許を持っていないトーケルソンを車に乗せて通っていた。ゴルフが趣味だが、父に言われてスイングに影響が無いよう右で打っている。
先日は初HRをサヨナラHRで飾った。

https://twitter.com/SportsCenter/status/1540912140755795975?s=20&t=pkui8xn_7kZ5k2L82Bl-yQ


Jerar Encarnación, RF, MIA

97年 DR 17位


初試合初HRが初グランドスラムという鮮烈なデビュー。マーリンズで同じことをした直近の選手はジェレミー・ハーミッダ。加えてエンカーナシオンは捕殺に盗塁まで記録している。
三振の多さや守備での悪送球など粗さが目立つがパワーや肩でのポテンシャルが非常に高い選手。19年ごろからプロスペクト入りしていたもののなかなか伸びきらなかったが、今年はマイナーのアッパーでOPS0.841というキャリアハイかつBB/Kも多少改善されている。


Max Castillo, RHP, TOR

99年 ベネズエラ
プロスペクトランキングにほとんど載ることはなかったが、先発としてそれなりの成績を残し続け、今季はAAAなどで11試合防御率1.92。8に乗らないくらいだったSO9が10を超えるようにもなった。MLBデビュー戦ではソロHR2本を浴びたがそれ以降は好投を続けて現在4試合8イニングに登板。
投球スタイルは、94マイルの4FBとCHがほぼ9割で1割がSL。FBはシュート成分がそこそこ強い。
ジャガイモのようなずんぐりとした体型をしているため、ニックネームは"La Papa"。


Sean Bouchard, LF, COL

17年9巡 UCLA

元々二遊間の選手だったが大学3年からは1Bに転向し、プロ入り後は3Bや外野も務めている。高校時代は全米トップ100レベルだったが最近Pac-12から離脱したUCLAに進学後はパワーでやや伸び悩んだ。All Pac-12には選ばれた4年時のHRは9本。
マイナーでは3年連続13~4本と、同程度のパワーを見せたがアプローチ的には平均的で守備位置を考えると及第点くらいの成績。ところが今季は魔境PCLとはいえ.338/.430/.684/1.114、22BB36Kと大幅なレベルアップを遂げた。フライ率が非常に高い。
名前はフランス語系で、「ブシャード」といった発音。


Bligh Madris, RF, PIT

17年9巡 Colorado Mesa
彼自身はラスベガス生まれだが、父親がパラオ出身という珍しいプロフィール。パラオ系の選手としては初のメジャーリーガーとなった。
初試合では3安打、翌日は初HRを記録し、7/6現在もMLBに残れている。
今期MLBでは50打席でわずか1BBだが、大学3年次に45BB/30Kを記録したような平均以上のアプローチが取り柄。マイナーではどの年でも二桁HR、OPS0.800以上を残せていない。今季はAAAで.304/.386/.519/.905とキャリアハイ(BABIP0.368)。第4外野手のポジションを狙う。
Colorado Mesa大学はDivisionⅡ所属で、OBにセルジオ・ロモがいる。


Jeter Downs, SS/2B, BOS

17年CIN1巡32位 HS(FL)
MLB公式では全体49位、BAでは全体71位のトッププロスペクトが1試合だけMLB出場。

AAAで.180/.297 / .397といった成績だったが、元々40人枠には入っており、MLBで内野手が欠けたことからとりあえずの昇格となった。
コロンビア出身で5歳のころフロリダへ移住。レッズにドラフトされた後はJosiah Grayらと共にプイグとのトレードでドジャースへ。19年オフにはベッツとのトレードでよりによってレッドソックスへ行きついた。
”Jeter”という名前はもちろんあのジーターからとられたもので、Jeter Downsが生まれた時ジーターは初のオールスターに選ばた。ちなみに兄もレッドソックス傘下に所属している。なお本人はヤンキースファンらしい。
肝心の成績だが、昨年こそいきなりAAAでフルシーズン過ごしてOPS0.606と散々だったものの、今年は適応してOPS0.761、13HR、34BB/76BBと23歳SSとしては十分なレベルに。ここ二年は引っ張る打球が5割超でパワー型としての性質が強くなっている。一方守備はまだ粗さが目立ち、MLBでは2Bが現実的だとされる。

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