元都庁職員が都庁のリアルと採用面接で聞かれた152の質問(10人分)を紹介
元東京都職員で都庁受験ナビというブログを運営しているイクロです。
早慶の文系学部を卒業後、新卒(行政1B)で入都しました。
その経験を元に、この記事では下記の2つについて解説します。
・都庁のリアル(新規採用職員の配属や私が実際に担当した仕事の内容など)
・都庁の採用面接で実際に聞かれた152の質問(同期10人にヒアリングした内容)
都庁を受験する方や検討している方にはかなり有益な情報だと思います。
都庁のリアル
実際に働いたからこそわかる生の情報を書いているので、都庁の実態について理解を深められます。
面接で聞かれた152の質問
同期10人の面接でそれぞれ実際に聞かれた内容です。都庁の面接はツッコミが厳しいですが、どのようなことを聞かれるのかあらかじめわかっていれば、間違いなく有利になります。
途中からは有料となり申し訳ありませんが、就職は人生に大きく影響することを考えると、金額分の価値はあると思います。
都庁のリアルを知りたい方、そして都庁の面接対策を万全に整えたい方は、ぜひご覧ください。
配属で大きく別れる明暗 - 本庁か出先か。出先の中でも○○はしんどい
まず、都庁ライフがどのようなものになるかは配属によって大きく変わります。なぜなら、都庁は一般的な民間企業などと比べて、配属先による差が激しいからです。
まず、本庁か出先かで大きく違います。ざっくり言うと、本庁に配属されれば概ねみなさんが思い描いているであろう都庁ライフが待っています。
本庁の中でも大きく分けて事業系(水道や建設などの特定の領域における事業を担当)と官房系(事業系の局を横断的に管理したり、東京都全域に及ぶ取組を進める。政策企画局・総務局・財務局が該当)がありますが、特に官房系の部署だと一般的な都庁のイメージと一致します。
つまり、あの大きな都庁のビルの中で、東京都全般に渡る政策の企画・運営・管理などを担当していく、という仕事です。
東京都という国に匹敵するような巨大に自治体の運営に携わることのやりがいを感じやすい部署でしょう。都庁内でも花形なので、出先にいる人間からするとかなりエリートに見えます。実際、都職員の最高到達点である副知事は、ほとんどの方が官房系の局で局長を務めています。
一方、事業系の局は、官房3局と比べると少し性質が異なります。主な違いは、現場管理的な部署があることです。
事業系の局は、都民へのサービス提供の最前線に当たる出先機関を持っていることが多いです。例えば建設局には都立の建設事務所があり、実際に建設作業を行う民間業者の監督などを行います。
そして、本庁の事業系の局における現場管理的な部署は、これらの都の出先機関(上の例では都立の建設事務所)を横断的に管理することが任務になります。
あとで説明しますが、出先の職場は基本的に泥臭い環境なので、これらを管理する本庁の部署も泥臭くなりやすいです、例えば出先から上がってくるクレームや要望、問い合わせなどに対応することが挙げられます。絶え間無くかかってくる電話に逐一対応していくような場面もあります。
とはいえ本庁は本庁です。働く場所は都庁のビルの中ですし、都民と直接対面する機会も多くありません。どちらかというと出先にいる職員がお客さんというイメージです。(そして出先職員のお客さんが都民)
さて、上記で本庁について説明してきましたが、実は新卒の職員が本庁に配属されることは例外的です。
都庁の「新規採用職員」には社会人からの転職組もかなり含まれるので、彼らは本庁に配属される可能性が高いですが、大学卒業後直接入都する「新卒職員」はほぼ出先配属と思ってよいでしょう。
出先に配属されると、都庁のイメージとはギャップのある仕事をすることになります。正確には出先の中でもかなり違いがあるのですが、特にギャップがしんどいのは
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