見出し画像

価格改定を決めてから(お知らせの掲示編)

無事に11/1(日)のイベント、「おけがわ手づくりマーケット」を終えました。その翌日(正確には翌日の夜)に、まっしろな石橋(太鼓橋のような)の上を歩いている夢をみました。

もしやこの感じはー。。。と思って夢占いでチェック。
長い夢の一部だった気もするけど、朝起きても、その部分だけ鮮明に記憶が残っていたのです。
忘れないうちに、チェックチェック。

調べてみたら、思ったとおり、「橋」、「石橋」、「渡る」というのは、大きな目標に対して前進していたり、大切な局面を迎えている吉夢である、といったことが書かれてありました。

橋の夢にもさまざまなパターンがあって、崩れたり、ゆらゆらしていたり、飛び降りたり(怖)、といった不安定要素もたくさんあるなか、私の夢にはそれらは登場しなかった!


歩いている(渡っている)最中でした。
今、大事な局面に差し掛かっていることは間違いない。
ここは、ポジティブに捉えまくって、今、目の前にあるこの大きな課題に自信をもって取り組もうと思った、そんな朝でした。。。


ということで、本題に入ります。



価格改定しよう! と決意した話(振り返り)


少し前の記事にまとめました。

おはラボにお悩み相談をしたことから、価格についてのご指摘をいただき、
それまでなんとなく置き去りにしてきた価格について向き合い、
過去への遠慮や一方的なしがらみから一歩引いて、toccorriとしてきちんと商売をやっていこう、お客様に適切な価格をご提示しようと決めたところまでの話です。


この記事、特に作家仲間のみなさんから反響いただきました。

同じような悩みを持ってる方、「値上げしたよ!」という方も。
総じて、否定的な方はほぼいなかったです。
ありがとうございます。
思うことはいろいろとありますが(まだ若干引きずってる…)、今はここに向き合うタイミングなんだと思う。誠意をもって。



実際のアクション


ということで、イベント準備も大詰めを迎えていたなか、どのように進めていくかについて、考えていました。
私の大好きな、脳内整理、です。

【改定する理由】
①toccorri創業時に抑えめにしていた技術料を、自分が納得できる、あるべき形にしたい。そして今後も末永く、クオリティ高い作家活動を行いたい
②材料費(特に輸入品)の高騰、仕入先の変更による原価の見直し


【改定の対象】
値上げされるもの:リース、大王松ツリー
据置きのもの:カレイドフレーム、タペストリー、コサージュ、ブローチ
※その他オーダー品やしめ縄、小物類は、これまで同様、都度計算


【実施タイミング】
12/6のイベント終了後。
イベント直前はECサイトに挙げている商品をいったん展示や非売品にステータスを変更しているため、イベント後のnet販売再開に合わせて実施。
ただし、既存商品は価格変更はせず、以降にリリースする新作についてを改定の対象とする。


【広報】
①ECサイト上に告知文掲載
②インスタグラム、ツイッターにてお知らせ
③noteで記事up(←いまここ)


このように予定し、準備を進めて広報を実施してきました。



改定の対象について


対象品目を見ると、リースと大王松ツリーのみです。
さほど多くない印象に見えるかもしれません。
が、クリスマスシーズン以外はほぼリース作家なので、年間通してみるとほとんどの商品が値上げという形になります。

しかもこの点をずっと悩んでいたのですが、
値上げ幅がハンパない……かもしれない。
1割とか2割、で済まされないケースも出てきそうなので、
毎回きちんと原価計算して価格を決めていかなければいけないし、
作って販売する、という覚悟を今一度、明確にしないといけないなと感じています。

これまで、どんだけの安価で提供してたんだよ。。。って話です。



原価計算の方法


で、肝となる原価計算の方法についても、あれこれ試算を重ねました。

今やバイブル化している、和田まおさんの『売れるきほん帖』でも原価計算については触れられていますが、


toccorriの場合は、制作過程を考慮すると教科書通りには行かないケースも多く。

アレンジに試行錯誤してきた歴史もあります。


結論としては、オリジナルの原価計算のfmを、excelで簡単に作りました。

原価計算

黄色く伏せてあるところ、お見せできなくて申し訳ないです。

ポイントは「単価」の部分。
材料費と制作時間を一緒に考えています。

toccorriの制作の特徴として、パーツごとに材料費も手間もピンキリが過ぎるという点があります。

例えば、「種花」の場合は、材料費はほとんどかからないわりに、手間がかかる。
「ワイヤー花」は、材料費もしっかりとかかるし手間も気の遠くなるほどかかる。
対して「脇役」とひとくくりにしているものは、材料費もさほどかからないうえに、まったく頭を使わず、ただ無心になって木の実にワイヤーをかけていく……という作業なので、これ全体で単価を決めています。

そしてそもそも、ひとつのリースに必要なパーツの数が膨大。
種類別に精査して単価を決めないと、単価計算だけで一日使ってしまいそう。

そこで、パーツの種類別に材料費×手間をセットで考えて単価を試算し、そのパーツをひとつのリースにどれだけ使ったか、という観点で原価計算をすることにしました。

パーツを揃えた後にやってくる「組む」という作業は、単純に単価×かかった時間で。

最後に、ECで販売する場合は梱包にかかる費用と販売手数料もしっかり考慮して。

そしてようやく算出された価格と、まずは私が真摯に向き合って、その価格で提供するに値するクオリティのものをお出しすることにしました。

時々あるんですよ……組んではみたもののどうしても仕上がりに納得いかず、ぜんぶほどいて組みなおしちゃうケース。
なんならパーツから作り直すことも。



実施タイミングについて


改定のタイミングを「12/6のイベント後」としたのは、このタイミングでお買い物を検討されている方が多い見込みだからです。
すでにご検討いただいている方には、これまでのトーンで購入の検討をしていただきたい。

「2021年から」というキリの良いタイミングも考えましたが、キリよくする理由もさして見つからず。

加えてこのタイミング(12/6)までに年内販売のものはほとんど作り上げている予定なので、ここで一区切りという感覚の方が強く、この結論に至りました。



広報


ということで、準備万端(たぶん)。


改定実施の12/6まで1か月……となった11/6に、ECサイト、インスタグラム、ツイッターにてお知らせ文を出させていただきました。


価格改定



これから。


お知らせを出したところで、ご覧いただいた方からの明確な反応はまだありません。

新価格が提示されているわけではないし(だってまだ作ってないし)、様子見、という方がほとんどだと思います。

こちらについては、実施後、そのうち後日談をまとめます。


しばらくは価格に引かれるかもしれない。

今まで以上に、作品の魅力をどうわかりやすく提示していくか、研究が必要です。

そんなことを考えると、不安に。。。なってないです、実は。


だってそういえば、私の目標ってここで立ち止まっていられるほど小さなものじゃなかった。

定期的に再確認しておかないと。

コロナ禍が酷すぎて、つい突き進んでいきたい気持ちにブレーキがかかっちゃうから。


2021年に掲げてる目標①は、残念。まだまだ実現できる気がしない。

目標②は、あ、もう一部着手できてる💛 etc.


こうやって振り返ってみると、価格改定とか値上げしますとか、ついてきてくれるかなとか、小さいな!!! と感じます。


とはいえ、たかが価格改定、されど価格改定。


基本中の基本。
作家活動の礎。
今やらなくていつやる?
2021年になる前に着手できてよかったのかも。

この目標を進んでいくための、スタートラインに立てた気がします。



スタートラインに立ったのなら、あとは走り出さないとね。


ということで、これから走ります!


トライ&エラーで進んでいきます。


願わくば走る場所は、真っしろな石橋でありますように。
(冒頭の夢占いの話ね)


これからに、こうご期待。



つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?