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🎧勝負の日々幸せの日々

ここ最近の熱すぎる勝負といえば、WBC。
ええ、にわかファンですが、かぶりつきで応援してました。

思えば私の野球の知識といえば、全て、マンガとアニメで学んでいた。
まず、夏休みのアニメ再放送で夢中になったちばあきお先生による『キャプテン』
4代目キャプテンまでみっちり堪能。
そして、マンガもアニメも両方こよなく愛した、あだち充先生による『タッチ』
少ないセリフで青春のときめきを堪能する傍ら、試合中もあまり表情を変えないタッちゃんに「これはピンチなのか?チャンスなのか!?」とハラハラしつつ、野球を学ぶ。
そんでもって内容はほぼ覚えてないが歌は歌える『ドカベン』と『巨人の星』も追加しとこ。あと、ミラクルジャイアンツ童夢くんとかあったよね、ビバ昭和TVアニメ。
女子高時代は、甲子園出場校が近かったためミーハー魂で応援、高校球児が全員年下になった時にはなんだか切なかったものです。

今回のWBCがこれらのマンガやアニメや青春時代を超越してしまった。そんな日が来るなんて。
最高に震えたし、決勝戦に関しては午前中にはずせぬ用事があり、死ぬ気で走って自宅に戻ってテレビをつけたら8回表で歓喜。「まだ試合終わってなかった!!」
これは走ったための動悸ドキドキなのか、試合のドキドキなのか、それとも各選手に対する恋愛的感情のドキドキなのか(え?)、兎にも角にも、自分が野球にこんなにドキドキするとは!本当にいいものを観させていただきました。
ニュースを見るたびこんなに心躍るなんて何年ぶりだろう、どのチャンネルでも皆が生き生きと語っていて幸せな気持ちでいっぱいになりました。

さて。
こちらも、生き生きとした作品が届いております。

ピリカさん、こーたさん、とき子でお送りする今回のすまいるスパイスは、ピリカ文庫『勝負』の朗読です。



ぽこまる(外村ぽこ)さん 
『いつかの花風』


朗読 こーた

「ねぇ、今幸せ?」のセリフから始まる舞台が、まさか屋上だなんて。
ヒヤリとするシーンのはずなのに、柔らかで明るいセリフが、ひとつの命を救って花開かせていく。
「どっちが幸せな人生を歩めるか勝負しようよ」
こんな勝負なら、いつだって受けて立ちたい。
彼が彼女と出会った時点で、もう、この勝負彼の勝ち!とね。私は思いました。
もちろん、幸せは勝ち負けではなくて。だから彼女が負けることもない。
いつだって世界は、誰かと比較されたり、勝手に負けたと思っていたり、対誰か、が苦しいことが多いような気がします。
だけど、こんなに愛おしい誰かとの勝負があることを知りました。
こーたさんの声色が、この2人の世界を優しく彩っていきます。
この先苦難があったとしても『いい人生だった』と言える2人になれるだろうなと、未来の2人の物語を想像することが出来ます。



微熱さん 『勝負』

朗読 とき子

潮の匂いに混じる魚の匂い。それは生臭いというより生命の匂いがする。
微熱ファンである私には、彼女の作品を朗読するのは、喜びと不安と緊張でいっぱいで、これはまさしく私にとっても勝負でした。
なんというか微熱さんの作品には、見えない緊張の糸がある。張り詰めた空気感と生命力。透き通った糸の先にある泥臭さ。うーん、私の感覚の説明が難しい。
とにかく、微熱さんの書く文章に惚れております。
ただひたすらに繰り返し読みました。
読めば読むほど、彼らから匂いがする。命をいただく食事の匂い、潮の匂い、雨の匂い、タバコの匂い、血の匂い。
こんな匂い立つ舞台と、思わぬ勝負、あっという間に書き上げたという微熱さんに脱帽です。
匂い立つ朗読、というのは、まだまだ修行が必要でした。でも読むことができて本当に嬉しかったです、ありがとうございました!


さて。
ここのところ忙しくてnoteはチラ見状態になってます。
加えて、いよいよ春休みに突入。大阪良いとこ一度はおいで、というわけでお泊まりの客人が次々来ます。体調管理とスケジュール管理、それから天気予報との勝負の日々。全勝予定ですけどね。勝ちのイメージが大事。
こんな楽しい勝負の春休み、幸せなことだなぁと、咲き始めた桜を眺めながら思うのであります。

そんなわけでもう少し、自分の時間が作れるようになったら、ゆっくりnote読んだり書いたりさせていただきたいと思います♪



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