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あなかしこ、あなかしこ
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昨日の朝6:10に知らせが入りました。驚きました。一昨日の1/6には会社にて、いつものように元気よく皆へ悪態をつき、叱咤激励の言葉をかけては社内をひっきりなしに歩き回っていました。会長流の気合い注入です。そこに不意をつく訃報に思わず大声が出てしまいました。
まだ実感はありません。
ただ時間が経つにつれある言葉が頭から離れません。それは
されば朝は紅顔ありて、夕には白骨となる身なり。
会長が生前に何かの度によくおっしゃる「白骨の章」の一文です。全文はこうです
それ、人間の浮生(ふしょう)なる相をつらつら観ずるに、おほよそはかなきものはこの世の始中終、まぼろしのごとくなる一期(いちご)なり。さればいまだ万歳(まんざい)の人身(にんじん)をうけたりといふことをきかず、一生過ぎやすし。いまにいたりてたれか百年の形体(ぎょうたい)をたもつべきや。
われや先、人や先、今日ともしらず、明日ともしらず、おくれさきだつ人はもとのしづくすゑの露よりもしげしといへり。
されば朝(あした)は紅顔ありて、夕(ゆうべ)には白骨となる身なり。すでに無常の風きたぬれば、すなはちふたつのまなこたちまちに閉ち、ひとつの息ながくたえぬれば、紅顔(こうがん)むなしく変じて桃李のよそほひを失ひぬるときは六親眷属(ろくしんけんぞく)あつまりてなげきかなしめども、さらにその甲斐あるべからず。
さしてもあるべきことならねばとて、野外におくりて夜半(よわ)の煙(けぶり)となしはてぬれば、ただ白骨のみぞのこれり。あはれといふもなかなかおろなり。
されば人間のはかなきことは老少不定のさかひなれば、たれの人もはやく後生の一大事を心にかて、阿弥陀仏をふかくたのみまゐらせて、念仏申すべきものなり。
あなかしこ、あなかしこ。
さて、人間の定まりない有様をよくよく考えてみますと、およそはかないものとは、この世の始めから終わりまで幻のような一生涯であります。
だから、人が一万年生きたということを聞いたことがありません。一生は過ぎやすいものです。末世の今では、いったい誰が百年間身体を保つことができましょうか。
私が先か、人が先か、今日かもしれず、明日かもしれず、おくれたり、先立ったり、人の別れに絶え間がないのは、草木の根本にかかる雫(しずく)よりも、葉先にやどる露よりも数が多いと、いわれています。
だから、朝には血気盛んな顔色であっても、夕方には白骨となってしまう身であります。現に無常の風が吹いて、二つの眼がたちまち閉じ、一つの息が永久に途切れてしまえば、血色のよい顔も色を失って、桃や李(すもも)のような美しいすがたをなくしてしまうのです。その時に、家族・親族が集まって嘆き悲しんでも、もはや何の甲斐もありません。
そのままにしておけないので、野辺の送りをし火葬すれば、夜半の煙となってしまい、ただ白骨が残るだけです。あわれという言葉だけではいい表し尽くすことができません。
人間のはかないことは、その寿命が老少定まりのない境界なのですから、どのような人も早く後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏を深くたのみにして、念仏するのがよいでしょう。
あなかしこ、あなかしこ。
わたしはこれを聞いた時から息子くんや家族を見送ったり、自分が家を出る時に常につぶやくことがあります。それが
いってきますが、さようなら
です。
無事に帰ってこれたらそれは奇跡でありがたいこと。帰らぬことだってあり得るのだ。と心に保険をかけています。それを教えてくださったのが会長なんです。
会長と接した長い年月で尽きぬ思いと次から次へとこみ上げてくる金言の数々。大切に胸にしまっておきます。次に、今浮かぶ会長への言葉を弔辞とさせていただきます。
夢尽きぬ
極めた道を顧みず
まだ先へと手綱締め
全力のまま駆け抜けて
商売人の象徴となる
あなかしこ、あなかしこ
暁の超特急走り切る
合掌
※あなかしこ=尊いものに対して畏れ多いこと
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会長ありがとうございます
靴下を未来に繋ぐため
わたしも全力で走り切ります
どうか安らかにお眠りください
ゆうなって
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