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System-Oneについて

以前より出物を探しておりましたが、漸くこの度海外で見つけられることが出来て、System-Oneのラック(SR-100)が到着しました。

少し、このSystem-Oneについて説明する必要がありますね。このSystem-Oneはナカミチ600シリーズをマウントするためのラックと併せてSystem-Oneという呼称です。ラック単体としての型番はSR-100。販売時の価格は25,000、組み込みのオーディオタイマーの価格が23,500でした。このラックの存在を知ったのは600シリーズの個別カタログの最終ページに掲載されていたのを見てからでした。

最初に600シリーズのカセットデッキである600を入手したのですが、600シリーズは他に以下のモデルが存在します。

カセットデッキ 600/600B(ブラック)、600ii(マイナーチェンジモデル)
コントロールアンプ 610/610B(ブラック)
パワーアンプ 620
FMチューナー 630

カセットデッキとコントロールアンプはシルバー以外にブラックモデルが存在しました。(定価で5000円プラス)。
私はそれぞれ、620は2020/03/01、610は2022/03/06、630は2022/07/02に入手しています。時期的にはパワーアンプの620を入手した時に、このSystem-Oneラックを欲しいと思うようになりました。

600ii、620、610

というのも、この600シリーズのデザインはパネルがスラントしているのが特徴であり、それ故に通常の縦並びのオーディオラックには入れることが出来ないからです。正確には入れることは出来ますが、筐体高さの倍以上を確保しないと事実上操作が出来ないからです。したがってラックに格納せずに平置きになるかと思います。海外の住宅事情の様に、十分に広いスペースがあれば、すべて平置きでずらっと並べることが出来るのですが、日本の住宅では中々難しいのでは無いでしょうか。

このSystem-Oneのラックを入手のターゲットとして、情報収取を進める中で、実現はかなり難しいことが分かってきました。600シリーズを少なくとも3台以上入手したオーナーであること(ラックに2台は無いかと)、その後、600シリーズ+ラックを手放さずに手元に保管している。というのも600シリーズは残すにしても、ラックは場所を取ることから廃棄する確率も高いと思われます。

探し始めてから入手まで、かれこれ4年ほど掛かりました。4年を経過するまでに途中でオリジナルは諦めて、汎用のラックを検討してことがありました。コンピューターサーバー用、音響スタジオ用のラックなどJIS規格は幅480mm、EIA規格は19インチ(482.6mm)でマウント方法は筐体パネルをフロント側からM5もしくはM6で固定しますが、ナカミチの600シリーズの幅は400mmですから、この汎用19インチラックに収めることはそのままでは難しく、専用に作るしかありません。そこまでするのならば、オリジナルに拘わった方が良いのではという観点から、これまで入手することが出来なかったわけです。厳密にはこれまでに数回見つけたのですが、海外というのもあり送料など本体以外に掛かる費用が本体を超えるということから、断念してました。今回は海外送料(関税を含む)が納得のいくものでしたので、手配することにしたのです。

System-One(DS100+600ii+610+630+620)

到着して、開梱時の現品チェックでパーツはキャップボルト以外すべて揃っておりましたし、有難いことにオリジナルの取説付き(英文、組み立て方法)。元々、キャップボルト類は新品を入手して組み上げるつもりでしたから問題無いのですがキャスター4個中の1個がラック脚部フレームに取り付けるスタッド廻りのプラモールドが割れていて実用出来ない状態でした。スタッドのネジ部サイズ、長さを計測してネットで同仕様のものを手配して無事に組み上げることが出来ました。他にはフレームの歪みからネジが止められない箇所もあって修正が必要でしたが、入手したのは中古品ですから、これは想定内です。

最後に、これは宿題というか、System-Oneの最上部にはデジタルタイマーがマウントされるのですが、これがまだ未入手なのです。同年代にはDS-100、DS-200というデジタルタイマーが製品としてあり、表示が赤セグメント、スイッチレイアウトからDS-100ベースと思われますが、入手済みのDS-100は幅が310mmとDS-200と同寸法の310mm。幅310mmモデルも存在したのか、前オーナーが交換したのかは不明です。どちらにしても、そのままではラックにマウントすることができません。地道に幅が400mmのDS-100を探すか、パネルを自作するか、まだしばらくは楽しめそうです。

2024.7.28

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