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一冊まるごとすべてナカミチ、何処を切ってもナカミチな本

最初から最後まで、すべてナカミチづくしというタイトル通りのコアな本なのが、今回ご紹介する「Nakamichi Complete Book」、通称「ナカミチ本」です。

発刊までの経緯


私は自己紹介でも触れましたが、30年以上前にナカミチを知ってから、ずっとナカミチに心酔しております。偶々オーディオ友達に紹介してもらった雑誌「ステレオ時代(創刊号)」、その編集後記にナカミチDRAGONを撮影させてくれる方募集とあり、それに応募してから、ナカミチ関連記事で機材撮影にご協力させて頂きました。
また、元ナカミチ関係者とのインタビュー時には同席させて頂いたりも。。。
その中で、ふつふつと沸き起こったのが特集記事だけではなく、単行本としてまるごと一冊ナカミチな本を発行できたらなあ、でも実現は難しいだろうなあ、とまるで中学生の淡い恋心の様でした。

その後、VOL.2のDRAGON特集に続いて、VOL.6のブランドストーリー「ナカミチ」、VOL.10カセット御三家デッキOB座談会、VOL.11の「2ヘッドカセットデッキという選択」で撮影機材協力し、2019年晩夏に発刊されたばかりのVOL.15を読み終えた頃でした。編集長からメールがあり、ステレオ時代の別冊として「Nakamichi Complete Book」という企画書を会社に提出しようと思っていて、全所有モデルの撮影協力をお願いできませんかという内容でした。5年越しの初恋が結実した瞬間でした。。。

協力した内容


当初は、全所有モデルの撮影協力ということでしたが、各モデル紹介文の内容確認、巻頭のミスタードラゴンこと小林耕三さんとの対談、ナカミチの修理コラムと編集後記の執筆も行っています。なお対談は私が我儘を言って三者対談という形にしてもらいました。

発刊までの流れ


・10月中旬に撮影段取りなどの打ち合わせ。

・11月初旬 ステレオ時代の主筆の牧野さんによるMr.DRAGONこと小林耕三さんのインタビューにコレクターとして参加。

・撮影開始直前に1000、1000IIを入手、撮影モデルに追加。

・11月中旬から全ナカミチモデル、怒涛の撮影開始。

・12月中旬 ナカミチ・サイレント・メカ メンテナンス記事、編集後記の入稿
・1月初旬 最後の撮影が無事完了

・1月中旬 各モデル説明文の原稿チェック

・1月30日 発刊

撮影について


撮影は土日の週末に行われました。週の前半は撮影済み機材の開梱して収納場所に戻し、週の後半は週末の撮影用モデルの梱包作業。撮影当日は編集長が運転する1BOX車に積み込み、スタジオ搬入。撮影終了後は梱包して再び積み込み、自宅に戻って積み下ろしという流れの繰り返しで、年明けの1月初旬までのほぼ2か月間を撮影のために費やしました。
また撮影中、カセットデッキは1000/700を除いた全機種のトップカバーを取り外して内部の撮影を実施。今思えば電動ドライバを準備すれば良かったと後悔。

撮影した機器について


基本的に私が収集した機器をほぼ全て掲載するという方針でしたが、私の全所有リストを渡し企画書を策定段階で総ページ数を決められました。その総ページ数の制約から、アクセサリー類などは非掲載ですし、またナカミチにはカーオーディオのジャンルもあるのですが、元々所有する気が無かったのでホームオーディオの縛りになってます。余談ですが、企画スタート後に所有モデルが増えたりしたことで、台割変更が発生しました。。。

まとめ


ここまで「ナカミチ本」を紹介しておいて何なのですが、「Nakamich complete book」の発刊日は2020年1月30日。発刊から3年強経過してます。私が今年1月に確認した範囲ですが、出版元のネコパブリッシング、大手書店サイト、アマゾン全て在庫切れでした。以前編集長は増版しないと言っておりましたので、今後の入手は難しいかと思います。偶にオークションサイトに出品されているのは確認してますが、定価越えの値付けになっていますのであまりお勧めしません。なお、紙媒体でなく電子書籍でも大丈夫という方はアマゾンのKindle版で読むことが出来ますのでご参考に。

2023.9.9

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