そんな、朝、こんな、朝、

きょうの朝、
母は起きなかった。

ワタシは三度目の目覚ましで、ようやく身体を起こして、いつも通りの準備にとりかかる。
お互いの、部屋はいつも開けっ放しでチラッと覗けば見えるし音も聞こえる。もぞもぞ準備しはじめても、母は起きてこず。シャワーを浴びながらいろいろ考えてしまう。

もし、このまま起きてこなかったらどーしようか。息をしてるか?ぐらいは先に確認すべきだっただろうか?もしかもしかが起きたら、連絡するところとか。でも、ただ眠ってるだけだからこのまま起こさずとも外出しても大丈夫だよな。べつに。でも帰ってきても同じ感じだったら、もしかがもしかになったときで、放置したことになってワタシもコノ世の然るべき処置としてどうにかなってしまうのだろうか。。もやもやどこまでも考えて、シャワーを終えると。

起きていた、母。。

とりあえず、良かったです。

母は、
ごめんね。今日の時間勘違いしてた、ごめんね、眠りすぎちゃった、なんで起こさなかったの?!って、繰り返す。

なんで?別にイイじゃん。謝ることじゃないし。大丈夫!!と、ワタシは言うよね。

炊飯器のタイマーも間違えてるから、ご飯も炊けてないよごめん と、また母。

とりあえず余計な動転や心配が逆に身体にも悪そうだし、ワタシは冷静に冷静に、そして、なんてことないさという風に、軽くヨーグルトを食べる。これで大丈夫!の姿を見せる。

でも、そこで思った。
4月から一緒に住み始めて、この数ヶ月。母にとっては、ワタシを見送るまでの朝、が日課になっているのだと。だから、何もすることの無くなった朝の母は、テーブルの向かいにへたり込んでポーッとしていた。

ワタシはいつも通りの朝で、ご飯抜きになっただけの、それでも少し余計な不安を膨らまして焦っていたのはワタシのほうで、目覚めてくれただけで良かったのです。

今はわからないからね、この気候も、急なことは、起こりうることで、いつかはいつか有ることだし。サバイバル日本だし。


そうして、行ってきます!という、ワタシに、またしても、ごめんね!の母。


いやいやぁ。

これで、ワタシが逆上してたら?バージョンなんかもあとで想像したりして、ちょっと余裕で出勤できたから良かったっす。

そんな、朝、こんな、朝、
を、ちょっと記しておこうかなと、久しぶりに、日記風味。

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