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【CL2021愛知マスターリーグ 優勝】溶接工に依存しないレッドパーフェクション

■はじめに

はじめまして、ミカ(イトウトモキ)です。
今回のCL2021愛知で優勝という成績を残すことができ、WCS2022の権利を得ることができました。応援してくださった方々、ありがとうございました。

今回のCL優勝だけではなく今シーズンは下記のような好成績を残しています。

・CL2021横浜 BEST16 マッドパーティ使用
・2021シティリーグS1 準優勝 マッドパーティ使用
・2021シティリーグS2 優勝 マッドパーティ使用

本記事は、CL2021愛知マスターリーグで使用したレッドパーフェクション(以下レッパ)のデッキ解説と論理的なデッキ構築の仕方についての記事です。自身のデッキ構築力や環境考察力を高めたい方・シティリーグアディショナルシーズンやトレーナーズリーグなどで使ってみようと考えている方に特に読んでいただけると幸いです。

■大会結果

予選
○ バシャーモVMAX
○ 3神ザシアン
○ ムゲンダイナVMAX
○ 草パーフェクション(配信)
○ ムゲンダイナVMAX
○ マルヤクデVMAX
○ 悪パーフェクション
× レッドパーフェクション
○ ムゲンダイナVMAX
 
決勝トーナメント
○ 連撃ゲンミミ
○ ムゲンダイナVMAX (配信)
○ レッドパーフェクション
○ インテレオンVMAX (配信)

最終結果
  通算12-1で優勝

■環境考察

前回のCL横浜との大きな違いとして「B」マークのカードがレギュレーション落ちとなり、様々なデッキタイプが新たに構築を見直されたかと思います。しかしながら、新レギュレーション、そして双璧のファイター発売となってから大型大会や公認大会は開催されていなかったため、各種自主大会を参考にしながら環境考察を行いました。

① リスト公開段階での予想
〜Tier1〜
3神ザシアン、ビクティニVMAXレッパ、連撃ウーラオスVMAX
〜Tier2〜
ムゲンダイナVMAX、マルヤクデVMAX、草パーフェクション、レッパ、マッドパーティ
〜Tier3〜
ドラパルトVMAX、一撃ウーラオスVMAX、ジュナイパー
  
 上記のTier2以上のデッキが大半を占めると予想し微有利〜有利となるデッキ選択を試行錯誤しました。下記がそれぞれTier2までのデッキに対する評価です。

【3神ザシアン】
 レギュレーションが変わってもデッキパワーがほぼ落ちることなく、環境の中心。アルティメットレイを宣言できればほとんどの対面と戦える点はとても強力。どのデッキもこのマッチを最も意識すると考えて極力自分は握りたく無い。

【ビクティニVMAXレッパ】
 先攻時の最大値が高く、ミュウツー&ミュウGXを使って超タイプが弱点のポケモンに有利となるプランもとれるが、やりたいことが多くビクティニVMAXが進化できない・ミュウツー&ミュウGXの技がうまく使えないといった試合が発生する。

【連撃ウーラオス】
 新カードナゲツケサルの登場でサイドの複数取りもこれまで以上に可能になった。しかし、多くのデッキに特性ベンチバリアのミュウが採用されていることは向かい風。

【ムゲンダイナVMAX】
 多くのTAGTEAM GXやVMAXのデッキに有利を取れるが、連撃ウーラオスVMAXやガラルサンダーVの入ったデッキが多いと予想されることや、事故率が高いことがネック。

【マルヤクデVMAX】
 しっかりと回すことができればTier3までのほとんどのデッキに不利を取らない。しかしながら、他のデッキの上振れに押し負けてしまうことも多い。

【草パーフェクション】
 タッグコール一枚でやりたい動きをできる点が非常に強力。おおきなおまもりやウィークガードエネルギーなどの付け先が重要で先2でゴリランダーを倒されたマッチのケアが難しい。

【レッドパーフェクション】
 この段階では爆発力はあるものの、不安定さを感じた。CL直前に出回っているようなポケギア3.0型のレシピでの上振れ下振れの振れ幅が非常に気になった。しかし、回ったときの強さ、しっかり溶接工を引けたときの強さはピカイチ。

【マッドパーティ】
多くのデッキに有利をとることができると考えるが、シェアが最も多いであろう3神ザシアンに対してやや不利を取ってしまう。前レギュレーションと比べて安定感も大きく落ちてしまう。

 
② CL直前での予想
〜Tier1〜
3神ザシアン、ビクティニVMAXレッパ、連撃ウーラオスVMAX
〜Tier1.5〜
インテレオンVMAX、悪パーフェクション
〜Tier2〜
ムゲンダイナVMAX、マルヤクデVMAX、草パーフェクション、レッパ
〜Tier3〜
マッドパーティ、一撃ウーラオスVMAX、ジュナイパー

【インテレオンVMAX】
台湾の大型大会で活躍した特性うらこうさくのジメレオンとインテレオンが入った型を想定。中盤以降は確実に必要なカードが手に入るが、最初の1ターン目にベンチに置きたいポケモンが多く初動が不安定。


【悪パーフェクション】
ガラルファイヤーV・マニューラGXとレッド&グリーンを組み合わせて2ターン目までに場にエネルギーが6枚溜まると、ブラッキー&ダークライGXのデッドムーンGX→メガヤミラミ&バンギラスGXのグリードクラッシュでサイドを取り切れるプランがある。しかし、インテレオンVMAXと同様で初動でベンチに置きたいポケモンが多く不安定な試合がある。

■環境考察後の結論

優勝を目指すとするならば、まずは予選9試合中8戦以上を勝つ必要がある

⇒やりたいプレイの再現性が高く、下振れやキーパーツがサイド落ちした場合に何らかの方法でリカバリーが可能なデッキを選択する

溶接工に依存しない構築のレッドパーフェクション

■構築解説

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