見出し画像

第20話「つかの間の休日」1 小林昭人

 本作は2005年に小林昭人さんがホームページにて連載していた小説で、作者の許諾を得て、飛田カオルが本サイトに再掲するものです。

前回のあらすじ

 宇宙世紀0097年、一年戦争から十七年後の人類社会は分裂抗争の時代にあった。太陽系の覇権を狙う諸勢力間における、いつ果てるとも知れない終わりなき戦い。そして、木星と土星で活躍した我らがヒーロー、ソロモン共和国の青年士官マシュマー・セロは、人類の平和を守り、運命によって奪われし最愛の女性と再会する日のため、日夜戦っているのだ。
 連邦大統領マイノルの国葬、全太陽系を相手にした外交の舞台でハマーンとマシュマーは悪意に満ちた視線を浴び続ける。それはジャミトフ・ハイマンら急進派が仕組んだスペースノイド壊滅のための布石であった。ハマーンは単独インタビューを決意し、連邦のテレビ局がそれを放送をする。インタビューは大成功に終わり、ジオン、ソロモンは戦争の危機を回避する。
 つかの間の休日を楽しむ二人、しかし、次なる陰謀は既に進行していたのだった。

ここから先は

12,763字
「ATZ」vol.3は、第14話~20話までの7話14本を収録。

宇宙世紀0097年。「亡国の恋」が結実し、つかの間の幸せを味わったマシュマーとハマーンだったが、父マハラジャ、そしてジオン公国公王ミネバの…

最後までお読みくださり、ありがとうございます。 ぜひ、スキやシェアで応援いただければ幸いです。 よろしければ、サポートをお願いします。 いただいたサポートは、noteでの活動のために使わせていただきます。 よろしくお願いいたします。