第20話「つかの間の休日」1 小林昭人
前回のあらすじ
宇宙世紀0097年、一年戦争から十七年後の人類社会は分裂抗争の時代にあった。太陽系の覇権を狙う諸勢力間における、いつ果てるとも知れない終わりなき戦い。そして、木星と土星で活躍した我らがヒーロー、ソロモン共和国の青年士官マシュマー・セロは、人類の平和を守り、運命によって奪われし最愛の女性と再会する日のため、日夜戦っているのだ。
連邦大統領マイノルの国葬、全太陽系を相手にした外交の舞台でハマーンとマシュマーは悪意に満ちた視線を浴び続ける。それはジャミトフ・ハイマンら急進派が仕組んだスペースノイド壊滅のための布石であった。ハマーンは単独インタビューを決意し、連邦のテレビ局がそれを放送をする。インタビューは大成功に終わり、ジオン、ソロモンは戦争の危機を回避する。
つかの間の休日を楽しむ二人、しかし、次なる陰謀は既に進行していたのだった。
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12,763字
「ATZ」vol.3は、第14話~20話までの7話14本を収録。
宇宙世紀0097年。「亡国の恋」が結実し、つかの間の幸せを味わったマシュマーとハマーンだったが、父マハラジャ、そしてジオン公国公王ミネバの…
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