「主婦」
どうしても「主婦」という言葉に馴染めない。「主婦」。ときに、肩書きのようにひっぱりだされるこの言葉がどうしても好きになれない。言われるたび、言うたびに、「自分は主婦なのか?」って心の底のほうでたずねている。たずねながら、拒否したい自分がいることに気づく。
「(週に一度の仕事以外は)主婦をされてるんですか?」今日、ふと尋ねられたこの質問に、小さなショックを受けた自分がいて驚いた。頭のなかがすごいスピードで「足下みられてる?」「世の中でのレベルを確認してるの?」「バカにされてるの??」と考えていてまた驚いた。
「ちがいます」という理由を見つけられず、「はい」と答える。
「主婦」がいやなんじゃない。仕事の現場では「主婦なんでしょ」と言われることは、それが、もしもなにか不都合があったときに理由や言い訳としてまたひっぱりだされろうなのがいやなのだ。「主婦だから、このくらいのことしか出来ないだろう」「主婦だから、仕方ないよね」そんな風に言われることがいやだ。
そして、また、自分に自信を持てないことも歯がゆい。
もしもきっと、自信があれば、堂々と「主婦」でいられるはずだから。
仕事も、家も、一人前になれるように。すてきな「主婦」になりたい。
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