色とりどりのリボンと風船

父の日のプレゼントを買いに出かけた酒屋のレジには、色とりどりのリボンと風船が並んでいる。ラッピングをお願いすると、リボンの色はどうしますか?と。じゃあ緑系で、と答えると、では、、とたくさんのロールされたリボンから、何種類かのリボンをシュルシュルと出してみせてくれた。皺や折り目のまだついていない新しいリボンはどれも鮮やかで美しい。私は、そのなかから深いオリーブ系の緑を選ぶ。お店の主人はシルバー色の素敵な包装紙でお酒を包み、オリーブ色の綺麗なリボンで丁寧にてぎわよく、包装してくれた。シルバーとグリーンがとてもよく合っていた。その見た目だけで私たちの気持ちが伝わりそうに感じた。
色とりどりの風船は、ご主人のライフワークともいえる道具だそうだ。ご主人は、お子様から年配の方まで、みんなが心を開く手段としての風船と出会い、さまざまな場所で風船を使ってピエロとして、セラピーをしているとのことだった。店内には、お酒や食料品には混じり風船も販売されているし、そういえば国道沿いに見えるお店の看板もたくさんの風船をピエロが持っている。聞くと、看板は看板屋さんが勝手に作ったそうだ。
レジの横には、まるで駄菓子屋さんのお菓子のように、たくさんの風船が瓶にはいって並んである。
リボンといい風船といい、たくさんの色を揃えてくれていること、このご主人の想いが詰まっていることを感じた。
今度またゆっくりお話してみたい。

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