あたらしい習い事

10月からあたらしい習い事をはじめた。ずっと習いたかった、金継ぎ。大人になって、もっと詳しく言えば、結婚出産後に習い事をするのは、ファイナンシャルプランナー、アロマテラピーにつづき3つ目の習い事だ。20代は仕事ばかりでアフター5なんてなかったから、出産後のこのタイミングで気になる習い事は思い切ってやるようにしている。今日は金継ぎ授業、第1回目であった。

参加者は、今までと同じように先輩主婦が多く、ならではの和やかな雰囲気がとても微笑ましく居心地がよい。途中だしてもらった珈琲は受講生が持ち回りで振舞っているらしく、今日はだれだれさんからでーすと先生が言うと、みな口々にお礼を言い、作業の手を止めて一服する。するとちがう人がすっとお土産の一六タルトを配ってくれたりして、とにかくのどかでホッとしてしまう。

肝心の授業はと言うと。
先生は、年齢はおそらく60代後半だろうか、着物に雪駄、髪も後ろにちょろっと結わえてあり、なるほど、金継ぎの先生らしい出で立ち。
本格的な、まるで師範といった風貌、厳しいのかな、と思いきや、いい感じでチカラが抜けててとてもチャーミング、他の受講生とのやりとりも面白く、つい笑ってしまう。

授業と言っても座学はナシ。「金継ぎとは」「漆とは」なんて説明は無いし、道具や注意点などもナシ。1回目の今日は「お皿を割るところから」。私は10月からの新メンバーだが、ほとんどの受講生は継続の人が多く、時間になると、各自、自分のお皿へと向き合い、それぞれの工程にはいる。質問があれば各自先生を呼ぶ。私ともう一人の新メンバーは割ったお皿を早速ひっつける作業だ。

まるで知識も漆の背景も知らぬまま、あっという間に3時間近い授業終了。まわりの受講生のおかげで、私も先生に声をかけたり、もうひとりの新メンバーの方とおしゃべりをしたり、かなりリラックスして仲間入りを果たすことが出来た。いまのところ、「金継ぎ」なんだかいいかもしれない。(習い事となれば毎度だが)最初の出費は決して安くないぞ。先行投資、ちゃんと実になるか。。。うん、これは先を見据えて、長いつきあいをしていきたいぞ。

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