子ども時代のオット

ムスコと一緒に、オットのお母さんに会いに行きました。きっとどこの家庭でも同じだと思うのですが、私は、ムスコ出産以降、ずいぶんとお母さんと話しやすくなったようと感じます。それまでも決して話しにくかったわけではないのですが、ムスコを出産したことで、ぐんと共通の話題が増えたように思います。共通の話題というのはつまり、共通の体験です。「結婚」、「出産」、「子育て」。出産をしたことで、嫁と姑という関係以上に、同じ、「出産」という経験を乗り越えた女性同士という、ある種に結束感みたいなものを持てるようになりました。もちろんそれは、自分の母親とも同じです。ですが、オットのお母さんとのほうがその結束がより近いところにあるのです。それはなぜだろう。お母さんとおしゃべりをしていて気づきました。それは、オットとムスコが似ているから!!何を当たり前のことを!と思うかもしれません。はい。至極当たり前なのですが、私には妙にストンと腑に落ちる、発見だったのです。オットが子どもの頃の写真をみて、その面影がムスコに重なったり、気に入るおもちゃが似ているところや、髪の毛のてっぺんのところが必ずぴょんとたってしまうところ、どこかいつも、寝起きのようなとぼけた顔でこちらをみるところなど、お母さんが教えてくれるその頃のオットの話は、すごく鮮明で、今の私がムスコと向き合っている生あたたかさみたいなのがそのままに残っていて、心がじーんとしてしまいました。大好きなオットが、こんな風に愛情いっぱいに育てられたということ。私たちが今感じているような、日々の喜びや発見をたくさんたくさん重ねられてきたということ。そのことが、まるで目の前で見えるように、想像することができました。そして、まるで、子ども時代のオットに会えたような。こうやって繋がってきて、こうやって繋いでいくのだなと、自分がa pieace of life であることをひとり噛みしめながら、「また来てね」と言って見送ってくれたお母さんとお別れしたのです。

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