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大好きなお母さん。
大好きなおばあちゃん。

病気で亡くなったおばあちゃんは
黄色の肌になって亡くなっていました。

・・・黄疸。

肝臓や脾臓が病気になると黄疸が出ることがあります。


症状によって、いろいろな黄疸の色があるけれど、
その故人様は、やまぶき色の様な黄疸でした。

お立ち合いの2人は、
大好きな故人様の湯灌に立ち会いながら

「よかったね」「きれいになるね」

と故人様に声をかけながら見守っていました。

お化粧に入るとき、静かになった。

2人が声を掛け合うこともなくなり、
ただ黙って息を呑むようにお化粧される故人様をじっと見ていました。

この黄疸の色になる人は、
生前色白の人が多いと感じていた私は、
白めのファンデーションを選んで肌色に整えました。

色がフィットすればきれいに消えてくれる黄疸。

お化粧の時は、課題が大きければ、大きいほど、
私も緊張します。

故人様の黄疸がきれいに消えてお化粧を整えた時・・・

「あぁおばあちゃん元に戻った」
「きれいになって良かった」

と安堵の声とホッとした息遣いが娘さんとお孫さんからこぼれ、
私もホッとしました。

とってもきれいな故人様は、
家族にとっても愛されてた人なんだと感じた瞬間、
私もとても嬉しくなります。

「ありがとうございます。ありがとうございます。」と
何度も声をかけていただける時、
私ももっと努心(努力)していこうと思います。

こちらこそ、ありがとうございます。

仕事をさせて頂いて、感謝をいただく、
この仕事は、私にとって大きなやりがいのあるお仕事です。

​【有限会社統美HP】https://toubi-tokyo.com/


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