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私たち納棺師の使命とは


死は特別なことではない。


死は特別なことではなく、
誰にでも、
いつでも、
起こりうることです。

あなたの大切な人に、もう2度と会えない。
そんな事が本当に起こるのです。


大切な人。


私の働く会社では、
納棺師が毎日およそ30人ものご遺体と向き合い、
最期の身支度を整えさせていただいています。

生を受けたばかりの赤ちゃんから、命を全うしたご高齢の方まで、この世で過ごした時間は一人ひとり違いますが、どの命も尊いものであり、誰かにとっての「大切な人」です。

その大切な人に会えなくなったら、
あなたの心はどう感じるでしょうか?

後悔を心に残してしまう
”心残し”のないように、
最期はきちんと会ってお別れをしてほしい。

葬儀が終わるまでの時間は慌ただしく過ぎてゆき、
ご家族にとってはあっという間です。
大切な人のお身体は火葬してなくなってしまうのですから、
それまでの残された時間、
大切な人に会って、お身体に触れて
声をかけてあげてほしい。

それが、私の思う
きちんとお別れする」という事です。

そして、大切な人のためにできる限りのことをしてあげられたら、
後悔のないおくり方ができると思うのです。


有限会社統美とは

私たちは、葬儀社ではなく、
湯灌納棺と遺体保全、特殊修復を行う専門の会社です。

ご家族が葬儀社に依頼をされる事でご縁をいただき、
亡くなった方がこの世を離れる「旅立ち」のお手伝いをさせていただいています。

例えば、
闘病生活で長く入浴できなかった方には、
お風呂に入れてお身体を洗う湯灌(ゆかん)を行い、
好きだったお洋服にお着せ替えをします。

また、お顔も綺麗に整えます。
ご高齢の方で入れ歯がなければ入っているように整えたり、
お口元、ひげ、産毛などをきれいにしたり。
そして、その人らしいお化粧を施し、
亡くなったご本人もご家族も喜んでいただけるお姿に整えます。

どんなお姿でも諦めないでください


顔色が変わってしまった人、
別人のように痩せてしまった人、
お顔に腫瘍ができてしまった人、
事故でお顔の一部を損傷してしまった人などを
お元気だったころのお姿にお戻しすることも私たちの仕事です。

みなさんに何よりもお伝えしたいのは、
どんなときも諦めないでほしいということ。

変わり果てた姿のまま火葬してしまうのではなく、
最期にもう一度、大切な人に会うための選択をしませんか?

遺体保全や特殊修復の技術を用いて、
心を込めてご処置をさせていただきます。

そして、大切な人ともう一度会って、
心ゆくまでお別れをしていただく。

それが私たち納棺師の願いです。

コロナ禍では、
会いたくても会えないお別れがたくさんありました。
だからこそ、「会える」選択があることを知っておいてほしいと思います。


全ての人が後悔のないお別れができますように。


今回の記事は、弊社取締役が記した本「後悔しない大切な人のおくり方」より抜粋しております。





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