私が note に強くカイゼンを望む機能|ハッシュタグでの全件表示
フィードバックは行く手を照らすヘッドライトだ。
これはエンジニアにとっての名著『アジャイルサムライ』からの引用です。
エンジニアでない方のために言葉を置き換えると、
ユーザやお客さんからの意見・アンケート結果をもとに、サービスを改善していくことが大切だ。
ということですね。
フィードバック
最初に書いておけなければならないことは、この記事は”note を利用する1ユーザとしてのフィードバックである”ということです。
以下の記事にも書いたとおり、私はプロダクトデザインとしての note を高く評価しています。
だからこそ、これからも良いプロダクトであり続けて欲しいという思いがあり、こうして改善して欲しいことを文字に起こしたいと思います。
ショートショートnote杯
私は最近になって小説を書くようになり、およそ1年ぶりに note を再開しました。
そこで以下の面白い企画を見つけ、参加させていただきました。
ショートショートとは”すごく短い文章で物語を書いてみる”みたいなもので、この企画では”410字以内で面白い物語を書いてみよう”という趣旨になっています。
参加方法は至って簡単で、記事タイトルを作品の題名にして、 #ショートショートnote杯 というタグを付けるだけというものです。
私も楽しませていただき、最終的に10個のお題をすべてクリアすることが出来ました。
他のひとの作品を読みたい
めでたく完走できたこともあり、私は他のひとの作品も読みたいと思いハッシュタグで検索してみました。
人気のある作品ばかり読んでも面白くないと思い、「新着」からすべての作品を眺めてみようと思ったのですが……
なぜか途中までしか読み込まれませんでした。
いろいろ試していると、どうやら1日前の記事までしか表示されないようでした。
まぁ、「新着」なわけですし間違ってはないのですが、気持ちとしてはそれ以前に投稿された作品も読みたいという想いでした。
つまり、
ハッシュタグでの全件表示を実現して欲しい。
これが本記事でのカイゼン提案になります。
新規ユーザの記事が埋もれてしまう
今回、私は初めて note の企画に参加させていただいたのですが、おそらくこういったハッシュタグで参加する企画は note において決して少なくないのではないかと思います。
そうした際、他のひとが書いた記事を読みたくなるのは当然の流れかと思います。
しかし、それが1日前までしか読めないとなると、かなり頻繁にチェックしに行く必要があり、日々時間に追われる現代人にはかなり難しいことかと思います。
もちろん、人気・急上昇・定番などのタブで、いわゆる”スキ”が多い記事をチェックすることはできますが、これでは最近になって note を利用し始めたユーザの記事は確実に埋もれてしまうでしょう。
言い換えると、人気のクリエイターの記事以外は目にする機会が圧倒的に少なくなる、ということです。
つながる
つくる、つながる、とどける。
これは note のトップページで表示されるブラウザの記事タイトルのキャッチコピーです。
私はこの「つながる」というのが note の魅力であると感じています。
note はその仕組として、
・スキ
・コメント
・フォロー
・マガジン
・サークル
・記事の掲載
などの機能を備えていると思います。
これらは SNS などでもおなじみの機能ではありますが、note はシンプルさを保った絶妙なプロダクトデザインになっていると感じます。
しかし、”つながる”ためには、なにはともあれ”読んでもらう”必要があると感じています。
もちろん、”フォロー”や”スキ”でつながることもありますが、それは結果としての話であって、つながる目的でそれをするのは間違いとまでは言わないとしても、本来の使い方ではないと思います。
だからこそ、多くのユーザが参加できるような人気のハッシュタグで、新規ユーザの記事があっという間に埋もれてしまうのは、つながる機会を減らしてしまっていて悲しいと感じます。
私の試み
どうやら全件表示できないのはハッシュタグだけのようで、キーワード検索においては全件表示(かどうかは正確にはわかりませんが)されるようでした。
幸いなことに今回の企画では、お題のキーワードが決まっていたこともあり、キーワードで検索することで全記事を読むことができました。
そこで”スキ”の数に関係なく、自分が面白いと思ったものをピックアップしてまとめ上げることにしました。
note を再開したばかりの初心者の私にとっては、これがどういう結果になるか不安ではあったのですが、コメント欄にて「他のひとの色々な作品が見られてよかった」といった内容の書き込みを多く頂いて、”つながる”につながってよかったと感じています(ダジャレじゃないです)。
見た目ほど簡単ではない
最近でこそ小説に関する記事ばかり書いていますが、私はもともとソフトウェアエンジニアでした。
だからこそ分かるのですが、Webサービス・アプリに限らず、非エンジニアはそれを変更することは簡単であると感じる傾向があるようです。
1日前までしか表示できない? そんなの伸ばすだけでしょ?
といったような。
いや、これはいささか大げさに表現しすぎましたが、つまるところ私が言いたいのはこれを改善するのは大変な労力がかかるに違いない、ということです。
そもそもこれが多くのユーザにとって有益なのかどうかのプロダクト全体から見たジャッジが必要ですし、その次はそれをエンジニアリングでどのように解決するか、という問題もあります。
カイゼンチームに期待しています
それでも、私はこのカイゼンに大きな価値があると1ユーザとして信じています。
それは note におけるキャッチコピー『つながる』の実現にまた一歩つながるのですから(ダジャレじゃないです)。
おそらく、私の書いたこの記事は note を運営する方々の目に止まると思います。
このカイゼン提案をどう受け止めてくださるかはわかりませんが、この記事をもって1ユーザとしてのフィードバックとさせていただきます。
付記
元エンジニアなら自分で解決したらよいのでは、という方も中にはいるかもしれません。
例えば、note とは別の外部サービスを作って、そこでハッシュタグに紐づく全件表示を実現することはおそらく可能です(実際、過去にそういったサービスを開発したこともあります)。
しかし、ユーザから見ると情報が分散してしまうというデメリットもあり、これは基本的に最終手段だと考えています。
役に立った記事などありましたらサポート頂けると嬉しいです。