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「会社の未来=私のやりたいこと」だからもう迷わない|お仕事日記

正直いうと、入社直後の私は1on1の時間が憂鬱だった。理由は「話したいテーマがないから」だった。話したいテーマがない理由は、職場にも業務にも不満がなく、業務上悩むことがあってもその場で解消されるので、特別時間をとって話すほどの出来事がなかったから。

中でも苦手意識を持っていたのが「未来の話」である。「これからどうしていきたいか/何をしていきたいか」を問われるのが結構な苦痛だった。未来のことなど1ミリも考えていなかったし、その必要性を感じていなかったから。

韓国から日本に帰国する数ヶ月前に、現地での仕事を辞め、無職の日々を過ごしていた私は、とにかく働きたくてたまらなかった。だから、やっと働けるようになったことが嬉しかった。個人の適正に合わせた役割をアサインしてくれる会社への信頼感があり、目の前の仕事が面白く、「数ヶ月前に夢見ていた”未来”にようやくたどり着けた」という気持ちで満たされていた。

そんな状態だったので、”これから”を考える気などなく、「今やっとたどり着けた目の前の面白い仕事のことだけを考えたいのに…」と思っていた。

これまでの経験から、小難しく考えて緻密に設計するより、目の前のことを一生懸命やることの大切さを学んできた私には、「○○になりたいから、今これをやる」といった、ゴールから逆算する思考がなかった。というか、目指すゴールがなかったし、それでいいと思っていた。

「今後何をやりたい?」と聞かれても「やりたいことは特にありません。(会社は適切に役割にアサインしてくれるし、会社に必要なことであれば)何でもやります!」としか返事ができなかった。

(今思えば「○○をやりたい」と言えるだけの、ビジネスパーソンとしての自信や自分への信頼感がなかったのも理由かもしれない。)

そんなこんなで、未来に向けた意志を問われるやりとりが苦手だった。それでも毎回、未来の話が話題に上がるので「これは今のままではいけないのかも」と考えはじめた。

まずは「考えない」というスタンスを改めて「すぐに答えは出なくても考え続ける」ことにしようと思った。

そこから3年が経過した。私が見つけたやりたいことは「会社を大きくすること」であり、それを実現するために自分が担うべき役割を理解し、言われずとも引き受けることだと考えている。

入社2〜3年目のころ、1日かけて人事の側面から会社の未来を考えるという取り組みをした。中長期の経営計画に基づいて、社員数、事業部の体制、部署ごとの人員数、マネジメントの人数などを算出し、それらを踏まえた採用の見通しを可視化した。

このプロセスを経て、私の中で会社の未来がクリアにイメージできるようになった。会社の未来が具体的にイメージできるようになると、その中で自分がいつ、どのポジションを担うべきかも自然と明らかになったからだ。

「そうか。楽しいと感じる今にとどまり続けていたら、描いている未来に間に合わない。2年後、3年後に目指す姿を実現するために、私はもっと上のポジションになっていなくてはならない。今の自分にはその役割を全うする力がない。だから1日も早くさらに上の仕事ができるよう、もっとストレッチして準備を進めなくてはならない。」

かつての私は、自分の中で「やりたいこと」「なしたいこと」を見つけなくてはいけないと思っていた。自分個人としての「やりたいこと」「なしたいこと」が会社の中で叶えられるかを考えるとか、マッチさせていくとか、そう考えなくてはいけないと思っていた。

それができる人もいれば、できない人もいて、私は自分が後者だと思っていた。「やりたいことはないけど、会社も働くのもすきだから大丈夫。」と思っていた。

でも今回の経験で気づいた。自分起点で考えなくてもいい。会社の未来の中に自分の役割(自分の未来)を見つけることもできる。私は役割を得て、それを全うすることで会社の成長に貢献できることが面白い。私のやりたいことは、会社の未来の中にあったし、会社の未来がそのまま私のやりたいことになるんだとわかった。

「会社に必要なことであれば何でもやります!」という気持ちは、入社当時と変わっていない。でも、会社に必要なことを「アサインしてもらう」ではなく「自分で考えて、見つけて、手を上げる」だと認識するようになってから、やりたいことや自分の未来について「特にないですし、思いつきません…(これじゃダメなんだろうな…)!」と悩むことがなくなった。

「私は(会社を大きくするために)こうしたい」という意志を持って、面白おかしく働いていきたいと思う。

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本日もありがとうございました。

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おしまい: )