見出し画像

莇野のクレソンについて


莇野の畑

姫路市の莇野という地区でクレソンを生産しています。じ…莇野?読めます?

莇野地域

これはね、「あぞの」と読みます。アザミの野であぞの。一応姫路市に入っています。姫路市の夢前にあります。これは「ゆめさき」と読みます。播磨国風土記(西暦715年頃編纂)にも地名由来が載っていて、鹿を射る目の先でイメサキなんだとか。歴史!
お隣は宍粟市。難読地名で有名な「しそう」市です。

瀬戸内のイメージもある姫路市の結構内陸部です。

小学校が1つと、郵便局と、商店と、作業所、神社、薬師堂。その他は家と畑か山しか無い所です。のんびり暮らせます。
農業的には結構不利な地域で、山に囲まれているおかげで陽が差しにくいデメリットがあります。川はキレイだけど、そこまで大きくなく稲作には向きません。瀬戸内側の平場の方が野菜は有利でしょう。おまけに鹿や猪が多く、対策をしない事には野菜生産はままなりません。

冬は雪がさらっと降ります

しかしながら何もしないワケにも行きません。「この地域にも特産品を!」と目を付けたのがクレソンでした。試験栽培を数年に亘り続けて、特性や収穫方法、防虫対策などを考えて考えて、遂にここまでこぎ着けました。

冬季の防霜試験 結果はうーんって感じでした

莇野のクレソンの特徴は、美味しさ一番!

クレソンと言えば、肉類の付け合わせで食べるか、サラダでしょうか。印象も無いでしょう。栄養はありそうだけど…
部類としては軟弱野菜に入るんですって。ひどい言われよう!
「川に自生してるのを食べたことがある」という方もいるでしょう。
莇野のクレソンは自生モノには無い安定感と施設栽培には無い旨さが魅力だと考えております。

太さにこだわります

2024年現在、全面露地栽培で栽培をしています。一部簡易ハウスも立てましたし、水耕栽培設備もあるのですが、基本的に露地栽培です。
こだわっているのはその太さです。細いと鮮度保ちが悪く、太すぎるとスジ張って食感が良くない。ベストな太さで手作業で収穫しています。

中山間地域なので、日差しをそれなりに受け、ぐんぐん育ちます。ここにきっと水耕栽培には無いメリットがあります。川に住んでいるエビやカニが圃場に入ってきて地面をかき回したり害虫や藻を食べる事もメリットだと思っています。
オープンな畑なので食害に遭って「夏枯れ」と呼ばれる現象に悩まされてきました。そこで農薬も使用しますが、現在有機JASへの登録を目指していまして、より環境負荷の少ない圃場に出来たらなと思っています。

ふりがなもふってます

現在、JA兵庫西の直売所「旬菜蔵」書写店・福崎店に出しているほか、食品流通業者様とのお取引も始まりました。見かけたらどうぞよろしくお願い致します。

ECのご案内はhttps://flyingfarm.base.shop/こちらへ

業者様向けはhttps://note.com/tobeagoodfarmer/n/ne85f4a231107こちらにどうぞ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?