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日々を数える

雲が木の枝の頂に突き刺されていて
その傷口から青いものが覗いている
ひとりで歩いていると
常に何ものかから斥けられているように感じる
もう終りかもしれないと思って
低いところにあつまる枯れたような眺めを見つめてきた
どんな力で
ここまでやって来たのか
どんな日々を
数えてきてしまったのか
この身だけでなく
すべてが赦されるまでに
どれだけの日々を数えねばならないのか
そのすべてを背負うような気持ちで
さらに歩いてゆく
すでに寒い
その白さのなかで
百舌がはやにえを作っている
捧げられたいのちは薄くなりながら地に拡がり
そこから新たに数えるべき
日々が始まってゆく
 
 
 
(2018年10月)

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