小屋ブームとリタイア大工

「なんかいい仕事ない?」
これはここ最近の父親の口癖だ。
定年を間近に控え、新たな稼ぎ口はないかと色々と思案しているらしい。
その息子は、なるべく働かず、穏やかに暮らしたいと思っているのにも関わらず、なんともアグレッシブである。そのバイタリティをなぜ受け継がなかったのか、、

さて話は変わって、最近は小屋ブームが起きているように感じる。
DIY系の本棚を見ると簡単な小屋の建て方や、小屋暮らしの仕方の本などをよく見るようになった。
(前回も少し触れたけれど、僕自身が東日本大震災以降、そういった小屋や小さな家というものに関心が向いてるのでそう思ってしまうのかもしれないが。)
また小屋のキットなども豊富にあり、気軽に小屋を建てられるようになってきているように感じる。

ただやはり、小屋を建てるというのはハードルが高いのではないだろうか。
ホームセンターで材料を買って、ある程度その場で切り揃えてもらえたとしても、いざ実際に建てようとすると尻込みしてまう。
じゃーハウスキットを買って、丁寧な解説をみながら建てようとしても、むしろキットにお金がかかる分、失敗したくない気持ちが強くなってしまうだろう。

そこで、冒頭の父親の話に戻ろう。

父親は元大工で、今はその技術を使って、イベントの設営会社で働いている。

そう。元大工なのだ。家を建てることが出来る。

そういった元大工が小屋のセルフビルドを手助けする仕事をすればいいのではないだろうか。

小屋を建てたい人は少なからず自分で作りたいという気持ちがあるはずだ。しかし、失敗もしたくないだろう。
そういった人達のために、リタイアした元大工さん達が、作り方を実際に見せながら、一緒に小屋を建てれたら、どうだろうか。
小屋を作りたい人は安心して作れるし、リタイア大工さんは新たな仕事として活躍することができる。
リタイアして体力が落ちてしまい、大きな家を建てることはできなくなっても、小屋なら作れるはずだ。
それに何より技術の継承にも繋がる。

一石二鳥とはこのことなのでは?

と、まぁここまで色々考えてきたけれど、きっとそういう取り組みはどこかでやってるのだろう。

ちょっと調べてみて、父親に話を改めて持ちかけてみよう。

#小屋 #タイニーハウス #小さな暮らし


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