開演に先立ちまして
ハァイ★ご機嫌ようサヨウナラ一億諸賢のお歴々☆彡
わたしは帰ってきた。
不真面目なあなたたちを叱りに? そんなプレイ無料でするわけないでしょ?
突然の郷愁に駆られて? わたしに帰る家などないし?
そう——お姉さんは、
——お姉さんは、これまででリサイクルできそうなモンはねえかと、ネタの切れた芸人が誰もが通る道、”履歴漁り”をしに、凱旋を遂げ——
あらァ? 最前列の大きいお友達は高射砲のごとき射角で何を狙っているのかなぁ? 出入り口の「撮影禁止」の文字も読めない年少組さんなら手足の一、二本で勘弁するけど——故意犯は、ね?(サササと現れる黒服。何の騒ぎにもならず再びお姉さんはマイクを握る)
そう。賢明なる諸兄にはもうお気づきのことであろう、『エッセイ特需』が物書き勢を席巻しているのだ。このお姉さんを筆頭に、「自分は普段のジャンルは違うけど、そんなわたしの書くエッセイって思いのほか売れるんじゃね?」と算段をつけたのだ。
よって本稿を——
『あのお姉さんが一億諸賢のお歴々にえもいわれぬ何かを物申す本』
その序章とす——。
アハハハハ☆彡
そォんなに硬くならないで♪
これはただの序章。ここから始まるのはあなたたちの劇。お姉さんはそれをほんの少し、あるいはパッと見て分からないくらい面白くするだけ。さあ、どうぞ観覧席へ♪ 昔の作品から掲載してゆくわ★ あなたはただ座って、観て、聴くだけでいいの——あなたにそれが可能なら、ね♪
うふふっ!
では、血沸き肉躍る開演よ————————―――――――――――