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蒼生のレファレンス

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世界を知りたがる少女と、世界を知りたがらない青年。 星《ルーレタ》の導きによって結ばれた二人が不思議な事件に立ち向かっていく、異世界謎解きアドベンチャー。
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#エンタメ小説

【最終回】18. 蒼生のレファレンス

目が覚めてしまえば、あっけないほど世界は平和だった。 分天の祭りで多大な犠牲者が出たこと…

小清水志織
1か月前
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17. 決闘

エルが天井高く跳躍した。 空気のざわめきと硝煙のゆらぎが彼の輪郭を曇らせる。 アルファル…

小清水志織
1か月前
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15. ペガススと騎士

はるか遠くで弾けた爆音は、エルたちのいる宿舎の敷地にまで鈍く響き渡った。 「まさか……?…

小清水志織
1か月前
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14. 裏切りの星

エルとカペラが会っていたのと同時刻。 エレナ・ローゼンハイムは長い凸凹の坂道を登って、喫…

小清水志織
2か月前
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13. カペラの追憶

カペラ・オリーヴェの部屋にエルが訪れたのは、午後の授業が終わった夕方のことだった。 早く…

小清水志織
2か月前
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11. 孔雀明王

降り注ぐ火の粉が公会場を昼間のように照らしていた。割れる火炎瓶。絶え間ない爆発音。逃げ惑…

小清水志織
2か月前
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10. 分天の祭り

豪華絢爛、という言葉が今日ほど似合う日も少ないだろう。 錦糸の刺繍が施された紅麻の帷子を身にまとい、客を接待する女たち。 村の若衆は早くも紹興酒が回り、千鳥足で歌い、踊る。 都市庁の高官は冠にあしらった宝石の美しさを自慢している。 ふだん贅沢には無縁の農民たちも、この日ばかりは髪を整え、化粧をし、一張羅を着こなして街に繰り出す。 帝国民にとって一年に二度だけの楽しみ、分天の祭りの夜がついに到来した。 正装姿のハマル神父のそばに、可憐なホワイトドレスが際立つエレナが立ってい

9. 光と闇の狂宴

「だっさ。こいつが強盗を倒したって大嘘ね」 梯子から滑り落ちて頭を抱えているエルを見下ろ…

小清水志織
3か月前
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8. 雷撃王の恐怖

「本校が建っているハレーという地域は、五百年前まで城塞として利用されてきた。北側には当時…

小清水志織
3か月前
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7. 天に近づく秘密

その日は夕暮れと同時に激しい夕立となった。 エルは図書館の仕事を終えると休む間もなく女子…

小清水志織
3か月前
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2. 知りたがりのエレナ

私立ミレトス学院は、五百年前の城砦都市ハレーの遺構を改修して作りあげた全寮制のマンモス校…

小清水志織
4か月前
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