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なぜお金をかけて、質素で限られた時間を過ごしたいのか

アメリカのコメディアンによる、キャンプやバックパッキングをする人たちに対するジョークで、テントやバックパックにお金をかけてあたかも貧しいかのような生活をしたいのかわからないというコメントを聞いて言われてみればそうかもしれないと笑ったことを覚えています。

アウトドアストアに行ったことのある人、キャンプ用具を持っている人、キャンプに行ったことのある人たちならご存知かと思いますが、確かにキャンプ用品は高い。行く場所にもよりますが、いつもの生活の便利さや、ソファやベットの心地よさも確かにない。。。改めて考えてもそのコメントは的確としか言いようがないですね。

先週私はさらにお金をかけていろんなキャンプ用品を追加購入、大きなバックパックを新規購入し、流星群に併せて初めてのバックパッキングでのキャンプに挑戦してきました。アメリカ北西部はクマもいるので熊スプレー、湖のあるところに行ったので釣具、ミラーレスも買ったので三脚などなど、写真の通りの大荷物を持って行ったバックパッキングの旅は、今までの想像を超える素敵さを兼ね備えていました。

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山の中であれ、水辺であれ、キャンプ場であれ、私がキャンプが好きなのはただただ限られた生活が数日したいのではなく、自分が大自然の中のちっぽけな一部に存在して、いろんな技術の進化の恩恵を受けて日々生活しているのを体感したいからなのかもしれません。

焚き火を起こしたり、釣った魚をその場で捌いて焼いたり、ただ椅子に座ってぼーっと空を眺めたり、ハイキングで疲れた足を湖で冷やしたり。自分が生きる空間は、自然の一部を借りて、自然の資源を借りて作られているんだと実感します。

また、昔の人たちはこんな道を歩んでどんな気持ちになったのか、古代ギリシャ人はこの星空をみて何を思ったのだろうと考えてみたりすると、ちょっとしたタイムトラベルまでできちゃう気がします。

キャンプで物質的に限られてこそ体感できる心と身体の満たされ方は、いつもとは違った贅沢なのではないでしょうか。私にとってはお金も、時間も、労力もかける価値大ありです。

#キャンプの話をしよう

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