【2019・5・12 劇団マリーシア兄弟「ハッピー・new・メリークリスマス 」】

マリーシア兄弟の5月公演。

3月のもよかったけど、純粋に彼らだけのお芝居がみたくて、楽しみに待ってた。今回再演ってことだけど、まだ彼らに出会ってなかったので、新作としてワクワクしながら観劇。

あらすじを読んでいたので、布団が並ぶ舞台をみて、監獄は理解した。

マリーシアお約束の階段部分での導入があり、本編。すぐに物語に入っていけるシンプルさが良い。

大小の山を作りながら、物語が出来て行き、愛すべき囚人たちの一夜が描かれている。それぞれのキャラの見せ場がありつつ、お得意の歯車が狂っておかしな方向に話が進んでいったり。

それでも、最後まで謎のキャラがいたり、いつもはブレずに物語を回すキャラを演じる大浦さんの役なんだけど、今回森山さんの「板東」がいて、その役割だったから、「我妻」が終盤に心が変わっていったのかな、なんて思った。

最後のあれは多分〇〇が●●●●だってことだと思うんだけど、そこに物語の余白を残したのはよかったかな。

マリーシア兄弟の芝居で好きなのは、純粋に「たのしかった」って思いながら帰れるところ。そんな劇団、今はあまりない。なんならあらすじの段階でみたくないとか、つまらない、そんな芝居が多すぎる。

今回でいうと、舞台上には布団だけ、衣装はツナギとサンタ。それだけのシンプルな装置で、お芝居だけでしっかり見せて、笑い、泣き、感情を揺さぶるのって、やっぱり演者の熱量だと思う。

次回、7月は「新作」ってことなので、今からとても楽しみにしている。


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