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【2020・3・10 nuance ONEMAN TOUR FINAL O-EAST公演[PEONY]】

3/10。
朝から続いた雨は開場時間のあたりで土砂降りになった。

ヌュアンス、2回目のO-EAST。
昨年出来なかったことを再チャレンジするために、世界を股にかけたツアー(外国挟むとそうなる)ファイナルとして、ほぼ1年ぶりに帰ってきた。

そんな中でのコロナ関連で、自粛、延期、中止が続く。
我々享受する側よりも、それを届ける側の打撃って、想像以上にある。

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今回ヌュアンスも、その選択をすることになり、諸々の対策を万全にすることでの開催を決める。
いろいろな意見もあるとは思うけど、この辺のジャッジは正直何が正解なのかは、一連の騒動が落ち着いてからになるんだと思う。

そしてここからは「人生するしないの分かれ目で、する方を選んだ勇気ある人々の物語」である。

※ ※ ※ ※ ※

今回の対策として、開場時に体温を測られたのだが、あれは皆の面前ではやらないほうがいいと思う。
あんな晒されたところで、NGだされて帰された姿を見られたら、ちょっとかわいそうかな。

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入場する時に、ドリンクとは別に一本のペットボトルの水を渡される。
ウイルスが喉から体内に入る前に、水分を取って対策をする、ということだったが、とてもありがたかった。
(曲がシームレスで飲みどころに戸惑ってはしまったけど)

これを書く前に、前回のO-EASTの観戦記を見直したのだが、今回が前回の続きなんだろうか?と考えていた。

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会場に入るとメインステージにバンドセット、花があしらわれたマイクスタンドと椅子。そしてマネキンに飾られた黒衣装。
(神衣装とまでいわれた黒衣装は昨年3/4お披露目だったみたい)
サブステージには歴代の衣装と、ミシン。そして白イス。
この時点で、現行の白衣装までが飾ってあったので、出だしから新衣装なのかな?って思った。

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(これを書くにあたり、昨日の配信を見直しながらなので、ちょっと細かい部分もあるが、誤謬が減ればいいかなと思っている)

開演時刻になると、鹿殺しの椙山さんが、サブステージに登場。衣装を作り始める。
そして、後を追うようにして、峰さんがメインステージに。前回もやった「入ってるよ」で笑いを取る。

この二人のやりとりで、話が進み、歴代の衣装が過去に遡る形で配置されていく。ただし、それらには、茶(あるいは赤系)の部分がある。

※最初、これは牡丹色なのか?と思ったが、牡丹色はもっとピンクであり、色を正しく表現できないので、「茶系」とここでは書いていく。

4つの衣装が並べられたところで、メインステージの二人は前方に来て、紗幕が降りる。

降りる、はずだったが、一部が引っかかってしまい、いったんバーごと全部降ろすことになる。
いきなりの想定外も、鹿殺しの腕利きたちのアドリブによって乗り切った。

再び紗幕でステージが隠されたところでバンドメンバーが登場。
メンバーがマネキンに花をつけてから、セット。

0.town

そして、案ヌュ内人が「服を紡ぐ時に糸(意図)がある」という話から、「作った人の思いを背負い受け取ること」で「自分の行動に恥じらいを感じ」たり「人に感謝ができる」ようになる。
そうすることで、「奥ゆかしい深みを携え」「ピオニーの花言葉【王者】にふさわしい風格を纏う」ことができるのではないか?という。
見ている自分と少女たちの掛け違えたものが、いつか合致していく、「botän」のように、というところで場内暗転。

1.wish

明転、紗幕は降りたまま。板付きのヌュ。茶系の新衣装。
紗幕へのライティングで幻想的な光景が広がる。
wishの後半の4人が集まり花のような配置で揺れる部分と、縦に並んで時計の針を逆さに回すような表現をする部分が続くのだけど、ステージ後方からの光だけになり、その姿が浮かんで来て、早くも泣きそうになる。
(現場ではわかりずらかったけど、配信みたら、正面の絵で紗幕にその姿が綺麗に写っていた)

アウトロのあたりで、紗幕に今回のキャスト紹介が流れる。
そして最後に「PEONY」のタイトル。ここで泣いた。

2.tomodachi
紗幕が落ち、長めのイントロ、ドヤ顔でセットする4人。取ってつけたようにいうと「風格」さえ感じさせる。

ここではっきりと姿が見えて、新衣装とアクセサリーが見れた。
衣装は茶系で、黒系のリボンやラインが入ってる。印象的には赤衣装が薄くなったような感じ。(服の表現語彙がなさすぎて)

アクセはわかちゃんがピアス(イヤリング)、ミサキサンがティアラみたいなのを胸元。
みおちゃん、珠理ちゃんが大きめのブローチ(?)を左右対象で。
この辺も近くで見れてないので違ってるかも。

3.byebye

乗りやすい曲が続く。ヌュでは珍しいヘドバン曲。

4.cosmo

椅子がセットされcosmo
このあたりで、4人のステージ上の落ち着きがいつも以上だな、と。

5.ハーバームーン

ラップだったり、ダンスの合わせが難しい曲も、練習かステージでの経験のせいかはわからないがぴったりと息があってた。
初期はラップだけ目出つ感じがしたけど、ちゃんと4人の曲にしてた。

6.ヒューマナイズド・ヒューマノイド

ノリがいい曲が続く中、ラップ曲が2曲。
最初の感想でミサキサンが「みなさん調子どうですか?」って言ってたけど、あれは宇多丸をラーニングしたのだと思っているがどうでしょう。

配信みて改めて、4人がずっと笑顔なんだな。
数日前のTRIPRISE見た時は、曲中でふっと集中がキレてるような部分もあったけど、今回はそういうのなかった。練習がっつりやったから本番余裕でしょ、みたいな。

7.Which ’s Witch

通常バージョンから、ロックバージョンになる演出で途中でマイクスタンドを使ったが、マイクがセットできなくて、珠理ちゃんのマイクでわかちゃんが一緒に歌ってて、これはこれでカッコ良かった。
自分の目の前ではミサキサンのマイクが…(内緒)。

カッコいいといえば、ロックバージョンでの珠理ちゃんの歌い方と声がとてもカッコよく、こんな引き出しがあるのか、と配信版見て思ってた。四人とも表現変えて歌ってはいたけど、珠理ちゃんが一番意外だったので。

スタンドマイクで歌う四人もいい感じ。
最後の「けして!」で暗転。

interlude

一人づつ登場し、自分の心情を話しているVTRが後ろのスクリーンで流れる。
普段見るヌュアンスではない、4人の女の子がそこに写っていた。
一通り終わって、椅子から立ち上がり、4人寄り添って後方のマイクを取るところで、ミサキサンが声をメンバーにかけてたところが、なんかいいなぁって。

8.Love chocolate?

スタートを切るという演出で、ラブチョコ。
もしかしたら、一番素に近い4人がステージで見られる曲なのかもしれない。
いつも通りに2番で珠理ちゃんを見て笑ってしまうみおちゃん。

9.セツナシンドローム

1stからの名曲「セツナ」。
この曲はバンドで聴くとより名曲で、ずっとニヤニヤしながらカフーさんの方を見てた。

10.ナナイロナミダ

3rdの名曲(名曲ばっかだな)「ナナイロ」
今ではレア曲だけど、とっても好きな曲。
初めてヌュを見たタワ横で、この曲とsanzanを見て、このグループは見ておかないといけないって感じた。

11.sanzan

セットするだけで歓声が起きるsanzan。
何回見ても聞いても、同じ感じで感動してしまう曲。

最近は普通の箱でも、音響さんと照明さんがチームヌュアンスとして参加してるので、ステージングの阿吽の呼吸がすごい。

12.ピオニー

今回のツアータイトルにもなった「ピオニー」。
「絶対忘れるな」の志賀ラミーさんの曲。初披露のクアトロから演ってないと思うが、その分完成度を上げての今回の披露。
出だしの、わかちゃんの歌の凄み。引き込まれ方がすごい。
椅子を使ってのパフォーマンスを含め、この曲が新しいスタンダードになるんじゃないかなって。

志賀さんついでにいうと、彼の配信「親暗」でここ数回、「ヌュアンスはいいぞ」って特集の回で、村民と呼ばれる同好のリスナーたちが、「そうだよねぇ」って思いながらワンマンを心待ちにしていた。

志賀さんはいつもヌュアンスの節目節目で何かあると、我がことのように宣伝していて、こういう人が味方にいると心強いだろうな、って思っている。

元々はミサキサンが好きなグループで知った「絶対忘れるな」ではあるけど、今はヌュアンス好きな仲間として、とても応援しているグループである。メンバー全員ヌュ愛に満ち溢れている。
ぜわすだけでなく、ヌュの周りはそういう応援してくれる人が業界内外に多いし、愛されているなって思う。

13.I know power

もともと不思議曲ではあるものの、生バンドかつ鹿殺しのお二方がバックダンサーで、ここだけ配信で見たらどこの奇祭なのか、と思う状況。場内の盛り上がりもすごかった。

今更ながら、カフー先生の頭の中を覗いてみたい。どうやったらこんな曲ができるんだろ。

14.ミライサーカス

ミライサーカスとかタイムマとかになると、ああもう終盤なんだなぁって寂しくなるんだけど、盛り上がりは最高で、そのままタイムマにつなぐ鉄板リレー。

15.タイムマジックロンリー

今のヌュアンスの勢いがタイムマあたりから加速していって、1回目は無謀といわれたO-EASTも、まさかの2回目になり、今回は状況から純粋なリベンジとはいえないまでも、世間の状態を考えれば大成功だったと思う。
鬱屈としてる世の中だからこそ、踊って歌って、束の間のお祭りが必要なんだと。

16.雨粒

現在のヌュのキラーチューン。配信では全く音が死んでいて、ちょっと可哀想だった。
タイムマと雨粒は4人を見つつ、Uさんのドラミングをガン見してた。
サビのところでの連打がもう泣かせるポイントだよなぁ。

17.tsukeru

4人が椅子を中央に、マイクスタンドを倒していくと、ボタンが押され、いろんな曲のリフが流れる。
そして、花を持った四人が椅子に立つと暗転。

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明転後、4人が戻ってきて、メンバー紹介。
ミサキサンの負担を減らすためのカンペあり。

4人が感想を言っていく。
緊張してなかったという珠理ちゃん。大人な挨拶をしたみおちゃん(卒業おめ)。足を運べなかった人にも届けたかった、と言ったわかちゃん。
ヌュに関わる皆の笑顔を見るのが夢で、今日それが叶ったとミサキサン。
1年経ってとても大人になったし、当たり前のようにO-EASTで演じ切った。

en1.きっと、いつか

カフーさんがアコギに変えてたから何やるのかと思ったら、名曲が残っていた。この曲のメッセージが、この日この時この場所で、強く意味合いを持った気がする。

最後に写真を撮るところでお約束の発表事。
6月に6th mini album「brownie」が出るとのこと。
「街三部作 完結編」って書いてあって、そうかこれまでのは三部作だったのか、と。

そして、メンバーもしらないサプライズ。
リリースワンマンツアー「botäwnie」が決定。
渋谷、大阪、横浜、名古屋ときてファイナルがZepp Yokohama(!)。追加で博多。

ワンマン後は休むんじゃないかと勝手に思っていたけど、これであと半年は楽しめそうだ。
それにしてもZepp Yokohamaってまた勝負に出たなぁ。

en2. wish

全員引っ込んでからのアンコールに答えて特別に。
1曲目であった紗幕はなく、プレーンな感じで。
先ほどの発表で上がった熱をクールダウンするかのような、そんなwishだった。

事実確認をせずに書くが、曲前にミサキサンが袖にいって、藤崎Pを引っ張ってこようとしたが、未遂に終わった。そういうのを良しとしない藤Pではあるが、ちょっと前ならそんなことをミサキサンがするってことが驚きなんじゃないか?

ファミリーとしてのチーム・ヌュアンスがまた、次のステップに進んだ気がした瞬間だった。

※ ※ ※ ※ ※

時間もかかりそうだったのと、このご時世なので、チェキは取らずに帰ってきた。今回は前回に比べては演出も抑えて、4人の負担を軽くした結果、とても素晴らしいパフォーマンスになったかな、と思う。

この勢いのまま次のアルバム、次のツアーが始まって、Zeppになるあたりで、もう一回り二回り大きくなったヌュアンスがみれるのを期待している。

余韻をもって、外に出ると雨は上がり、綺麗な満月が光っていた。

(了)

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※あくまで個人の感想、妄想が多く含まれますので、ご了承ください。

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