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【2020・10・18 nuance ONEMAN LIVE botäwnie tour / KT Zepp Yokohama 公演[okaeri]】

3月のこれからどうなるかわからないギリギリのところで開催された
ヌュアンスのO-East公演。
そのエンディングで発表された全国ツアー。
ファイナルが「凱旋」ともいうべき横浜公演で、開場はできたばかりのKT Zepp YOKOHAMA。
大箱過ぎて、どうなるんだろうっていうところまでが前回のあらすじ。

しかし、その後コロナによる異常事態宣言、並びに諸々の中止、自粛、延期…。
Zeppまで計画していたスケジュールなども練り直しを迫られたであろうことは容易に想像がつく。(このあたりはフジサキさんのnoteが詳しい。当事者だし)

それでも、スケジュールは変わったが、6thアルバム「brownie」という名盤を世に出し、ライブが無いながらも、各種配信などで歩みを止めずに、10月を迎えた。

世の中的には、段々と有観客の縛りもゆるくはなってきたものの、設定する席数などは減らした対応になっている。
今回は前回以上に開催については、慎重に考えられたと思う。

※ ※ ※ ※ ※

ちなみに当初発表されたツアーと、修正後の日程。

「botäwnie」ツアー
渋谷  2020/07/06 → 11/06
大阪  2020/07/19 → 11/29
横浜  2020/07/26 → 2021/01/23(会場変更)
名古屋 2020/08/22 → 2020/12/12 (会場変更)
横浜 FINAL(ZEPP)
    2020/10/18
福岡  2020/10/25 → 2021/2/20-21
横浜 FINAL(MMブロンテ)
    2021/2/27

横浜の昼夜公演はO-Siteの閉店により会場変更。
(ハコの名義が変わっただけで場所が同じなので、実質変わってない)
名古屋もハコ変更、福岡は2DAYSになり、新しいゴールが横浜のMMブロンテになった。

それでも、Zeppの公演タイトルが「OKAERI」なままなところに、新しいストーリーが隠れていたりするんだろう。(しないかも)

人数制限をしたとはいえ、Zeppは大箱であり、いきなりのチャレンジな開場から今回のツアーは始まることになった。

※ ※ ※ ※ ※

Zepp YOKOHAMAは初めてで、新高島が近いみたい。
横浜駅からも歩けるし、交通の便ではみなとみらい駅なのかも。

開場も整理番号順に並ばせるのも、中にはいってからの誘導もできてなく、開演時間でも入ってない人もいたようだ。

会場に入ると、膜が降りたステージ。SEに海の音。
カメラもクレーン含めて、複数台あり、気合が入っている。

開幕。星空のような明かりがステージ上と二階の左右に。。
カフーさん、登場。アコギで前奏

0.青春の疑問符

ヌュは2階のテラス席から歌唱。前列の人は影ナレだと思い気づかない人が多かった。初手から会場を活かした演出が来た。

アコースティックで4人がしっとりと歌いあげる。

曲後、明転すると、前回のワンマンの最後のシーンだということがわかる。
案ヌュ内人が出てきて、状況の説明と前フリ。

歓声があげられないと、こういうときの微妙なギャグが滑ってるように感じてしまう。「クスリ」っていうのが一番損をする。

「やる気に満ち溢れた4人を御覧ください!」で、テラス席でそれぞれにだらける四人。
今回正面がスクリーンになっていて、テラス席の表情が映像として投影されている。

出港準備ができているという話になり、つなぎを来たバンドメンバー登場。
演奏開始。やる気になる四人。

四人は客席の間の花道を通って、ステージ上へ。
今回は四人にも演技指導が入ったのかと思うぐらいに演技してた。

1.ヌューミュージック

配信見直しながらこれを書いているが、盤になること前提でカメラが入ってるせいか映像がとても豪華。すごいなぁ。

新しいアルバムの盛り上げ曲が、1曲目に来た。
曲中で、ドラムのUさんがエアーターンテーブルやってた(笑)

2.ヒューマナイズド・ヒューマノイド

2曲続けて志賀曲。2バンド双方稼働で大盛りあがり。
声が出せないので、ラップ部分の併せができないのに、うずうずする。

3.which's witch

前回の2パータンと違うボサノバ調のおしゃれアレンジ。
これもいいなぁと思ったら、「明かりを消して」からハードなロックバージョンへ。カッコいいヌュを体現する曲になったなぁ。

4.悲しみダンス

一転して、大人っぽい感じの曲。
ライティングが入って、今回も仕込んだなぁって。(配信の映像みて)

5.ナナイロナミダ

今回ここまで意外な曲の続き方。
ナナイロも「意外といえば」な位置と曲。「おーおーおー」って声出すのがお約束の曲だけど出せないので、口の横に手を当てて「出しているフリ」。
これが結構フラストレーションになることに気づいてきた。

6.サーカスのこない街

このあたりから、通常のライブの定番な曲が続く。
実際にライブ見てた時はノリで気づかないけど、配信で見て改めて、歌も踊りも「修行」の成果が出てる。
自粛期間も止まらずに動いていたから、ここでこのワンマンができてる。

※ ※ ※ ※ ※ 

曲終わりで、4枚の巨大が鏡がセットされ、不思議な儀式の時間。
自分の願いを言って、天の声に全否定される×4。
この小芝居でも、笑い声が出せないのが辛いよなぁ。

前回は自分の弱いところを自撮りの映像で流していたが、今回はフィクションな感じ。
自分が望んでいるものは、他の人が持っていて、みんなで補いあって行けばよく、四人だからこそ、ヌュアンスなんだよって点でまとまる。

ここは、以前ミニマリングクラブの広報誌のインタビュー(遅れてて8月分が来てないけど)で某メンバーが「自分がいなくても」みたいなことを言っていたのを、珍しく藤Pがnote更新するぐらいにオコだったので、そういう関連もあるんだろうな、って思った。

もうここまで来ると、この4人じゃないと成立しないところまでの完成度になってる。キャラも世界観もオリジナルだ。

この鏡演出も、普通のアイドルライブでは絶対やらないものだと思う。舞台演出のアイデアがすごい。
(ちょっと鏡が汚すぎたのがツッコミどころだったけど)
ここでも、客席に背を向けているメンバーの顔が映像としてスクリーンに映っていた。

※ ※ ※ ※ ※ 

7.yokohama sweet side story

鏡を使いつつ、「二人なら」の部分を「四人なら」に変えて、「この四人だからお客さんもついてきた」と天の声。

これで出港の準備ができた。というところで次の曲。

8.sekisho

関所ってのは入ってくるイメージが(勝手に)あるんだけど、出ていく時にも通るわけで。
そういう前提でこの曲を聞くと、また違う印象を受けることに気づく。

9.cosmo

また、みんなで「君の存在こそが」に合わせて「コスモ!」っていう部分のお預け。
ライブハウスで椅子に乗ると狭さしか感じないけど、大箱だと、なんの違和感もないのがすごい。

10.ハーバームーン

カフーさん曲3連発。横浜で横浜モチーフの曲が演奏されるって感慨深い。
この曲の途中でミサキサンのスイッチが入ったというか、ギヤが一段上がった。

11.ルカルカ

ライブでの定番曲。ステージが広くても、それを感じさせない動きだった。
そういえば、会場の大小に関わらず、それにフィットしたパフォーマンスするよね、この人達。

12.からくれない

この曲がここに入ってくるのがびっくり。
名曲だからこそ、最後かやらないかだと思ってた。

※ ※ ※ ※ ※ 

これから出港します、というタイミングで、まだ乗ってない人が一人いるという前フリで
CKBの小野瀬さん登場。ちょっと鳴らした音がもうすでにカッコいい。
会場の温度が体感的に上がった気がする。

13.Love chocolate?

小野瀬さん作曲の曲。
ヌュの楽曲はいろんな人が作ってるので、バラエティにとんでるし、初期に出た曲でも
歌い続けられているから、古くならなくて、この曲はいつ聞いてもいい。

14.8月のネイビー

新しいアルバムで、久しぶりに小野瀬さん作曲の曲。
間奏でみおちゃんがソロで踊るところがとっても良い。

演者もバンドも幅広い年代の人が一つになって作品を作り上げていて、もっと多くの人に届いてほしい、というのが正直なところ。

小芝居挟んで小野瀬さん退場。
人前の演奏は7ヶ月ぶりって、もしかして横浜のラジフェス?
そんなCKBは来週武道館だそう。横浜のパイセンのちからをもらって、いよいよ出港。

※ ※ ※ ※ ※ 

幕が下り、暗転。
嵐のSEの中、白に中が赤という新衣装で、4人登場。
毎回新衣装出るたびに、神衣装だなって思うんだけど、今回もそう。
タイムマの最初のドア開けタイムで、みおちゃんが衣装アピールしてたから、今回もみおちゃんデザインなのかな。
もちろんkissmiさんのブローチも素敵な逸品。

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音に合わせて、コンテンポラリーなダンスをする四人。
嵐が去って、紗幕が落ちると再びバンドの面々もセット。

15.i=envY

明るくなって、はっきりと新衣装が見える。
袖に向けてひろがってて、神父様みたいな感じ(語彙力)

16.ai-oi

この曲はもう、わかちゃんの「ありきたりの愛」って歌うところだけで優勝。ロングトーンが終わったところで、ワー!!って声出しそうになった。

17.sanzan

イントロだけ湧く神曲。
人によるんだろうけど、この曲にMIXはいるのが大嫌いなので、声が出せない状況で、ここだけは良かったと思う。

18.tomodachi

いつもワンマンではカフーさん対面あたりにいて、Uさんや渉さんも見れる位置いるようにしてる。

ライブではUさんが楽しそうにしてるのが見えて、とてもいい。
ヘッドセットつけてるから、コーラスでも入ってるんだろうか。

関係ないけどこの曲聞くと、NIHONGO DANCEが見たくなる。
前回はミサキサン生誕だったら、もう一年ぐらい経っちゃうの??

19.ミライサーカス

この曲が流れるとエンディングが近いんだなって思う曲
最近グミさんが入ると、エフェクトがかかって、よりミライっぽい。

20.タイムマジックロンリー

ラストスパート

配信だとスイッチングが多くて、影でメンバーがいろいろとやってるのが見れないから、推しカメラ映像をいれてほしい。

この曲出た時は一曲でエネルギー全部使っていたのに、今では4曲タイムマとかもやったりして慣れって怖い。

21.セツナシンドローム

後半のカフー3連荘。
曲も増えてきて、イントロがなって、「あっ」って思うことが多くなって、今回も「セツナだー」って

この曲聞いた時にやっぱり、このみなとみらい地区、特にパシフィコの裏手あたりからの映像が浮かんだ。
横浜に来た頃は「海が見たい」なんて思って、よく来たけど、あれは海じゃないな、うん。

22.雨粒

終盤にエモ曲を持ってくるあたり、ずるい。
サビの連打もそうなんだけど、もう前奏で泣けちゃうのよね、おじさんは。
今回もドラム二台とパーカッションで、あふれる雨粒だった。

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MC 自己紹介

配信のカメラの近くにいたせいか、MCの時に涙を拭ってる姿が写っていて
ちょっと恥ずかしかった。

次の曲で最後ですって言われても、「えー」って言えない寂しさ。
そして、「漕ぐよー」っていう奇妙な曲フリから、初恋ペダル。
みおちゃんの「うわー変なの来たー」みたいなリアクションが受ける。

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23.初恋ペダル

カフーさんの作るヌュアンスの曲って、どこか「懐かしさ」がある新しさで
この初恋ペダルも、そんな匂いがする。

曲終わりで銀テープの紙吹雪。光に反射してきれいだった。

「いってきま~す」で本編シメ。「home」をバックにスタッフロール。

EN.last a way (新曲)

最後に新曲ぶち込んでくるとは。
ちょっとBiSHっぽいな、ってろくに知らないくせに言ってみる。
これまでにない感じの曲。
ツアーのテーマ曲みたいな感じになるのかな。

アンコール後にまた無茶振りサプライズがあるのかと思ったら、「初恋ペダル」のPVが上映された。
これまでPVなくて、ポスター貼りとかお願いするときも、こういうことをやってる人たちですっていうのを伝えづらかったのだけど、次からは大丈夫そう。

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毎回、「アイドルのライブ」という言葉では表しきれないエンタメを見せてくれるヌュチーム。今回も大箱を使って、素敵な作品を見せてくれた。

アルバムも出て曲が増えた結果、今回「wish」も「ピオニー」もやらなかった。それでも物足りない感がなかったのも確か。

バンドも役者さんも含めて、一座としてステップアップしているのは明らかだ。数を重ねるほどにチームワークが磨かれている。

※ ※ ※ ※ ※ 

アルバムが「街三部作の最後」という、おそらくすべての人が初耳のような設定ではあったが、その後配信で藤Pが言っていたのは、三部作とは「行く人、来る人、帰ってくる人」であるらしい。

それを考えると今回の「OKAERI」というライブのタイトルも納得できる。
(単純にツアーのゴールだったからかもしれない)

結果的に、ここからツアーがスタートして、2月の横浜に帰ってくるコースになった。
日々成長していく4人が、帰ってくる頃にはどうなっているんだろう、というのも楽しみだ。

(了)

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