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散歩

片道15分くらいのところに、大きな公園がある。

私が小学校6年生の頃に完成した、池があるきれいな公園だ。

ちょうど小学校の1年生の頃から道路を作り、公園を作る工事が始まったから、その頃の話をしながら、ゆっくりとしたペースで、なるべく坂を避けて歩いた。
7年くらい前に、母は大腿骨の手術をしたから、なるべく負担なく歩いてもらっている。

母が、今日は天気がいいので散歩に行くというので、一緒に出かけた。
公園入り口の管理人さんが持っているトランシーバーから、「現在の○○口入場者数は56名」という声が聞こえてくる。

近くの劇場は、音楽の発表会があるようで、観光バスの横に、制服を着た中学生が大勢整列していた。

整備された道、掃除された小川、この公園は常に人の手が入ってきれいになっている。

公園の真ん中には池があって、その周りにはいくつか出店があった。母と並んで冷やかしながら、他の人と一緒に奥の方へ向かっていく。

公園の奥の方は、遊歩道がある。目的地はそちら。
遊歩道の入り口は、満開のマリーゴールドが出迎えてくれた。コキアがちょうど真っ赤になっていて、ススキの手前にコスモスが咲いて、綿の実から綿が出てきている。ケイトウの花、柿の実、どれをみても色鮮やかだ。
木々に巻き付いた蔦が真っ赤に紅葉していたから、母はウキウキしながらこれもスマホで撮影していた。

いつも仕事で、休日は買い出しが多かったから、徒歩で出かけることが減ってしまった。
また、来ましょう。
母と約束して、帰路に着く。
気が付いたら、万歩計は7000歩を指していた。

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