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「何もしたくない」状態を抜け出したい

明けましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願いしたいところ。

年末は友達の家で小規模年越しをすることができ、少しずつ年末年始も楽しくなってきた。大人になるにつれて人と会うことがかなり有効なストレス解消手段のひとつになっていることに気づく。

思えば学生時代はインドア派を極めており、人と会わなくてもかなり長い時間過ごすことができた。2011年に大学に入学した時は、東日本大震災の影響で授業開始が1ヶ月延期になった。そのため4月の丸1ヶ月間急にぽかんと空白の期間が生まれてしまった。そのときとかほぼひとりで時間を過ごしていた気がする(さすがに疲れたけど)。

今となっては空いた時間があれば外に出たくなるし、友達と会ってお酒を飲みながら愚痴を交わしたくなる。環境が変われば、人も変わるもんだ。

というわけで、数は少ないが友達にも恵まれ細々と生活することができている一方、ひとつ最近感じている課題感がある。それは「基本的には何もしたくない」という状態から抜け出せないことである。
私自身勉強というかインプットすることは好きだったが、そういう行為が億劫になってしまった。例えば本を読むとか、文章を書く、映画を見る、旅行をするなど、そういった類のことを別にしなくても生きていけるようになってしまったのである(特に旅行とかは狂ったように行っていたのに)。

別にこの状態で何か困っているわけではない。ただ悲壮感がある。漠然と「毎日仕事などで自分が切り取られて、インプットしないまま自分がスカスカになっていく」感覚とか、「このまま何も必要とせず、死んでいくこと」への恐怖感とか、そういう大きなものに潰されそうになる。

自分なりにこの感覚の原因・対処法についてまとめてみたので、以下記していきたい。


「我慢慣れ」の原因

この感覚について調べてみたところ、おそらく「我慢慣れ」というのがいちばん近いと思っている。この状態に陥ってしまう要因は大きく2つある。

・外出自粛の影響

人と話すことは自分の感情を整理する手段である。外出自粛によって人と話すことが減って、自分の感情と向き合うことも減った。何が欲しいかわからなくなり、やる気が減少する。

長引く自粛生活の中で、心身の不調に陥る方が増えています。不安感、恐怖感、焦燥感、やる気の喪失、集中力の欠如、気分の落ち込みなどを訴える方が多く、また、疲れやすさやカラダのだるさ、睡眠障害などが顕在です。

大野萌子/東洋経済オンライン/雪だるま式に膨れる「不安」から自由になるコツ
「人との接触」が極端に減っているときは要注意

・「言いたくないこと」が常にある

口外されると自分が傷つくような「言いたくないこと」があると、それがバレないようにふるまう必要がある。また万が一バレたときにもそれによって傷ついてないということをアピールするために、自分の傷ついた感情を押し殺す。それに慣れてしまうと自分の内面に鈍感になってしまう。


私は特に2つ目に関しては思い当たる節がある。そういえば幼い頃からそういう立ち振る舞いをしていたかもなぁと思わなくもないし、自分の意見を表出することは良い大人になって今でも苦手だ。それは他人のことを気にしてしまうあまりだと思う。

対応策:自分の感情を抑圧しない・把握する

上の原因2つに共通する点は、「感情をないがしろにしている」というところだ。感情は表出しないと、その分衰えてきてしまうらしい(そんなん言ったら会社員は衰えっぱなしである)。

逆に言うと大事なのは、
・湧きあがった感情を抑圧しない
・湧きあがった感情を把握する
の2点らしい。

「感情を把握する」が少しわかりづらい。どうやら社会生活で感情を抑圧せず全部表出してしまうことはほぼ不可能であるため、「抑圧せず、だだ漏れもさせない感情の表出方法」が必要らしい。それが把握とのことだ。「今自分は怒ってるな~」とか「よろこんでるな~」のようなメタ認知のことらしい。第三者的に自分の感情を観察することが大事だそうだ。

じゃあどうしたらそのメタ認知身に着くのよ、という話であるが、検索してでてきたのが瞑想であった。なんか瞑想、万能薬すぎないか。
でもたしかに、私がヨガで瞑想をやってみたときに言われたのが、「沸いてくる感情を観察しましょう」ということだった。

瞑想は基本、思考を無にするのが良い。ただし瞑想をやっていると「暇だな」とか「動きたいな」みたいな感情が湧いてくる。その感情は悪かというとそうではなくて、発生するのはしょうがないものなのだ。そのためどうもしない。ただそう思っている自分を外から観察するように言われるのである。

そう言われると瞑想は感情のメタ認知に役立ちそうである。最近感情が動いてないなーと思う大人各位においては、ぜひ瞑想をお試しいただくのはいかがだろうか。あとしいたけ占い。

では本年も良いお年をお過ごしください。


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