アナログは贅沢品。

以前、テレビドラマは不自由を楽しむ贅沢だ、というnoteを書きました。



デジタルなテクノロジーで世の中が便利になればなるほど、アナログは不便なものではなく贅沢品になっているように思います。


ラーメン屋さんが食券制になっても、居酒屋の注文がタッチパネルに変わっても、高級レストランは今もスタッフがオーダーを取りに来てくれます。配膳スタッフが人からロボットに代わる時代は来るかもしれません。でもそれは、ラーメン屋さんの店員がロボットに代わるよりうんと先のことでしょう。


普段の気軽なやり取りはLINEでも、結婚式の招待状は今も郵便のままです。もちろん、いつかは変わるかもしれません。でも、ラブレターはすでにLINEに取って代わりました。ラブレターより結婚式の招待状の方が、格式が上だからです。


会議はHangouts Meetのようなテレビ会議システムでできるようになりました。だからこそ、普段は離れている人がひとつの場所に集まることは今まで以上に貴重で特別なことになっていきます。


一昔前までは、アナログよりデジタルの方が贅沢品でした。でも、今はすでに逆転してアナログの方が贅沢品になりつつあります。世の中がデジタル化すればするほど、アナログなことの価値は高くなります。


効率化だの生産性だの、口うるさい私です。でも、あえてアナログな手段を選択することも時に必要であることは念頭に置かなければなりません。アナログは贅沢品なのです。ここぞという場面で効果的に使いたいものです。

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