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【2022年最新版】騎手の先行意識調査

騎手にとって大事な能力の一つが「先行意識」です。

競馬において最初のコーナーまでのポジションが非常に大事であり、ダービーを連勝した福永騎手も「スタートから1コーナーまでのポジションが大事」と明言しています。

そこで今回は騎手の先行意識について調べてみました。

※2022年10月19日 データを最新のものに更新しました。


1、定義と集計ルール

定義は以下の通りです。

先行意識 定義

上記の通り、今回の調査では「乗り変わりによって、前走よりポジションが前になれば先行意識あり」としました。

これにより馬質による先行力の差をなくすことができ、純粋な騎手の先行意識のみを数値化することが可能です。


②調査ルール

正確には「出走頭数」や「距離の延長、短縮」また「陣営の指示」などの要因を受けるので、ある程度のブレが生じています。

そのため、先行意識の「%」は参考程度に考えてください。

分類としてはざっくりと

60%以上→先行意識 強い!
55~60%→やや強い
45〜55%→普通
45%以下→弱い!

としています。

なお、今回の調査では以下の82騎手を対象としました。

③調査した騎手

2、結果

早速ですが結果を以下に載せていきます。

1_強い
2_やや強い
3_普通
4_弱い

※先行意識が弱い騎手が少ないのは、サンプル的に除外になった騎手の大半が「先行意識弱い」に該当するためと考えられます。

3、感想


やや抜けて1位にランクインした酒井学騎手は、半年前に行った前回の先行意識調査でもランクインしており、今回はさらに先行意識を上げてきました。ここ最近で先行意識が強くなった騎手の一人と言えます。

2021年は単勝40倍以下の馬に222頭騎乗し、単勝回収率104%、複勝回収率86%と高水準。今年も141頭に単勝回収率72%、複勝回収率85%と悪くありません。あまり目立たない騎手でもあるので、注目してみると美味しい馬券にありつけるかもしれません。

他にもユニコーンライオンでおなじみ坂井瑠星騎手や、リーディング上位のルメール騎手がランクイン。
ルメール騎手に関しては最近、折り合うくらいなら行かせてしまおうという騎乗も目立つため、その分数値として高く出ているのも要因かと思います。

他、福永騎手松山騎手横山武史騎手川田騎手といったリーディング上位騎手も上位にランクインしていますね。
スタートが上手い松若風馬騎手などもいることから、参考になる指標かと思います。

なお例年、減量を活かして先行意識が高くなりやすい新人騎手ですが、今年は川端騎手土田騎手鷲頭騎手と先行意識「弱い」にランクイン。現時点で成績もさえていませんし、積極的な騎乗になればなぁと思いました。

④新人騎手の先行意識

前回、公表した出遅れ率調査の結果と比較すると、上位は被っている騎手も多いので納得感ある結果ですね。

予想の参考になりましたら幸いです。


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