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「介護する側の自立しているという認識」と「介護を受けている側の自立している」の認識の違い

どうも。
今月はバタバタしている事が多かったのですが、少しだけ落ち着き始めてきました。

さて、タイトルに書いた事です。
先日、とある利用者Aさんのご自宅へ訪問した際の事です。
プライバシーの問題上、細かい事を書くことは出来ませんが、少しだけ語らせてもらえればと思います。
Aさんと私は趣味の面で重なる部分があり、その話でチョクチョク語り合う事があります。しかし、その日は比較的シリアスな話題となった。

Aさんが言う「自立」と介護側が言う「自立」は異なると。
例えば、何かを手に取って操作するという行為。
その行為は健常な人からすれば造作もない単発的な動きである。
段階にすれば・・・
①目の前の物を手に取る
②操作する
③元の場所に戻して完了する。
※万が一、途中で落としても拾えばいいだけの事である。

しかし、Aさんの場合は異なる。
①目の前の物を取るにも、その向きや角度によっても難易度は異なる
②なんとか、手に取るも正しい位置に手の中で向きを変える工夫が必要である
③操作をするにも色々と工夫必要である。
④元の位置に戻して完了する
さて、このように一見すると出来てるじゃん!と思うかもしれませんが、実際には①~④の工程が上手くいった場合に限るのであり、ここに物の落下するリスクを付け加えるとどうだろうか?
普通であれば、拾えばよいだけの話であるが、Aさんは拾うという行為動作が現状出来ないのである。

即ち、多くの介護者はAさんの①を見て②③はスルーして④を見る。➡自立しているの解釈をしている。となる。
これは一例であり、全ての事にifを付けたらキリがない事もあるが、本人にとっては大事な事である。

こうやって書き出すと、ifなんて常に考えて介護してるよ。なんて思ってしまうが、案外すっ飛ばしがちである。
改めて相手の立場になって考える必要があると考えさせられた1日でした。

※うーん、真理は伝えられなかったような・・・
端的に書くと当たり前すぎる事なのですが、実際はやらかしがちだという事を書きたかったのですが(;^_^A


訪問介護事業所 十色
代表