見出し画像

先物相場は第3ステージに突入?新たな戦い方に注目

初めまして、元証券ディーラーです。

名前であり、本当の実績でもあります。正社員ディーラーと完全歩合ディーラーの両方で合計10年以上のキャリアを持っています。

毎週、Weekly Reportを税込み835円で発行しています。こちらも合わせてどうぞよろしくお願いいたします。

⇩⇩⇩ 最新のWeekly Reportはこちらからどうぞ ⇩⇩⇩

ようこそ!|元証券ディーラー|先物 (note.com)


個人投資家の手口

JPXでは、各証券会社よりその日に個人投資家がどれだけ先物を買ったか?売ったかが集計されて一般公開されます。つまり、私以外の全個人投資家の売買状況を知ることが出来るのです。

今回は、個人投資家の手口状況に絞った騰落動向を記録してみました。

これまでの先物市場

新型コロナウィルスによる大暴落直後、日本市場のみならず、世界経済は大きく上昇しました。これは政府介入があったからとされていますが、それ以降は長きに渡ってトレンド(29000円⇄25000円)の中で先物価格が騰落していました。

従って、28000円より高い値で先物を売り建てすれば、どこかで利益に変わり、逆に25000円より安い値で先物を買い戻し、買い建てにすれば、これまたどこかで利益に変わる。

そんな相場でした。

これは個人投資家の手口状況からも伺えます。下の画像をご覧ください。

2022年3月頃~2022年11月頃の先物市場
(日足)

個人投資家の手口が累計でS(ショート、売り建て)の方が多いと先物価格は下落し、みんなが儲かっていました。反対に、累計でL(ロング、買い建て)の方が多いと、素直に上昇で反応し、これまた儲かる個人の方が多い状態でした。

この状態は、コロナショック以降の相場から2023年3月頃まで続いています。非常に長きに渡ってこの状況が続いていたことが分かります。

2023年1月~2023年7月頃
(日足)

但し、紫色の上に伸びた一本線の日を境に、個人手口の累計とは逆に動く結果になってしまいました。2023年3月23日に個人累計1,002枚Sでしたが、その僅か26営業日後4月28日には21,338枚Sにまで増加。21倍以上もショートポジションが増加しています。

それもその筈で、この時点での日経平均先物価格は28,805円と、ほぼトレンドラインの上限ギリギリまで迫っている為です。多くの個人投資家はこう思っていたでしょう。

「このまま売りを持ち続ければいつかは爆益になる・・」

ところがその後は目立った下落も無く先物価格は上昇。6月19日には現在(2023/7/9)までの高値である33,960円を付けており5,155円高。その間、個人投資家のショートポジションは8,064枚にまで減少。全てがロスカットとは言わないが、実に多くの個人投資家が損切りしていると言わざるを得ない状況にあるでしょう。

今後はどうなるか?

コロナショック後のボックス相場(25000⇄29000)を第2ステージとするならば、いまの相場は第3ステージと言える。第2ステージでは個人累計の手口に沿ってポジションを組んでいれば大方利益であったが、現在は真逆の状態となる。その観点で言えば、現在は累計8000枚のショート状態にある為、上昇していく可能性が高いと言えそう。

但し、第3ステージに突入してから大きな下落が無い状態。全く調整されていない状況を見ると、ただ単に2万枚以上の個人ショートが担がれただけで、個人累計の逆をいく相場と断定してしまうのは早計だと思いました。

そこで、他に判断基準が無いか探したところ、先ずは移動平均線が1つの目安になるのではないかと思いました。

SMMA

JP225USD(日足)+SMMA20、+SMMA05

過去の傾向を見ると、SMMA05とSMMA20を割り込んで下落+1と仮定した場合、下落+2との距離が近いと大きく調整していることが分かります。そして、下落+1の直後はどれも大きく反発している傾向にある為、SMMA20はかなり強力な反発地点と言えます。

JP225USD(日足)+SMMA20、+SMMA05

現在は、SMMA20地点のギリギリに値がある為、抜けたとしても強く反発する可能性が高いと思います。そして上昇過程で更に個人累計で売りが増加した場合は、いよいよ本格的に第3ステージは個人累計と逆を意識した裏切りの世界となりそうです。

※これまではみんな手と手を繋いで同じ方向に歩めば利益だった状態から一転し、隣の個人とは逆のポジションを取る必要がある為、裏切りの世界になる?

現在、調べていること・・↓

米国指数+日本指数(週足)レーザーチャート

これはまたどこかで出そうとは思っていますが、米国指数と日本指数の強弱関係が最近は入れ替わったのではないか?という疑問。これまでは、特に数年間以上、株式投資の運用実績を有している方なら米国指数の方が強く、日本がその動きに遅行してついていく関係にあることは記憶に新しいと思います。

ところが最近はその動きが変わってきている気がします。それをドル建てや円建て、騰落率を変えたり何かルールを決めてそれに沿って調べたりと休憩時間中に模索している状態です。

まだこれは研究段階にあって、答えが出せない状態ではありますが、ドル建てベースで見ると、若干高値更新は厳しい風にも見えます。
※元々、ドル建てで見ると日経は弱いです!

Twitterで私は34000円超を唱えていますが、ドル建てベースで見ると高値更新は若干、怪しいところ。円建てベースで見ると高値更新はありそうですが、円建てベースで高値更新し、ドル建てベースで高値前となった時、その時にようやく大きな調整局面を迎える可能性はありそうです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?