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HEADWAY HF-413

購入年 2012年
値段 約12万円(新品)
カラー ナチュラル
表板 スプルース単板
側・裏板 ホンジュラスマホガニー単板

ギター狂いはもうこの頃から始まっていたらしい。愛媛県松山市まで、高速を飛ばして買いに行ったことを覚えている。Kヤイリを買っていたころは、まだ木材の種類や単板、合板の区別などという判断基準を持ち合わせておらず、なんとなく木目が綺麗だなとか、そんなもんであった。マホガニーの中でも、ホンジュラスマホガニー!みたいなうたい文句に吸い寄せられるようになってきた時期である。
肝心の音の方は、透明感があり、硬質な音色という、ヘッドウェイギターによく形容されるような特性を持っていたと思う。ただ、この個体は少しこもった音というか、バーンと前に出て行く感じではなかった。ノンスキャロップであったことも、音が硬く鳴る一つの要因ではあろうが、これも当時の私は、ブレイシングについても何も分かっておらず、後からノンスキャロップだと知ったのである。
ただ、ギターそのものの美しさや高級感は、定価17万円とのことだったが、それまでに保有した中では随一であった。国内メーカーの多くが、マーティンのギターを指向した中で、きらびやかさではやはり本家に劣るものの、楽器としての安定感は全然負けていないのではないか、そう思わせる一本であった。
弾き語りを主戦場とするなら、十分使えるギターだったと今でも思う。

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