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音羽はいつ官僚の道を選んだのか? TOKYO MERを考える

私の母は、お金もなく、ろくな治療も受けられずに、若くして死にました。そうした医療の不平等を是正するために、私は医師免許を持ちながら官僚になりました。

第五話より

このセリフ、違和感ない?
どこに?
医療の不平等を是正したいなら、まず官僚を目指すでしょう。どうして医系技官なんだろう。
うーん。
もとは官僚に興味がなかったんじゃない?
じゃあ先に医者を目指したのかな。

母親のことを考える

セリフから、ふたつわかるんだけど。

  • 母親は死にいたる病だった

  • 母親にお金はなかった

母親の病気を知っていて、お金がないのに医者を目指すかな。
医学部ってお金かかるの?
私立は数千万円、国立は数百万円だって。
へえ。
それより、病気を知ってるなら、時間がないんじゃない。
医師免許を取って治そうとは思わないよね。治したいなら、まず治療費を工面するよ。
じゃあ、音羽は、母親の病気を知らなかったんじゃない?
そうだね。
いっしょに住んでなかったのかな。
母親と音羽は、別の家で暮らしてたってこと?
父親と?
離婚だったら、母親が親権を持つことが多いけど。母親が親権を持たないケースってなんだろう。

  • 母親が虐待・育児放棄した

  • 母親が精神疾患を患っていた

うーん。
亡くなったとして、官僚を目指したくなるかな。

  • 子どもが父親と暮らすことを望んだ

うーん。
そもそも父親と暮らしてたら、母親の病気を知る機会はありそうだよね。
離婚ではなさそう。

生みの親と、育ての親が違う?

生みの親と、育ての親が違うケースってなんだろう。
内縁の妻?
それならお金は世話してもらえるんじゃないですか。それに、子どもを引き取って育てるなら、亡くなったあとですよね。
じゃあ養子縁組。
母親が養子に出したってこと?
そう。
シングルマザーかもしれない。
経済的に難しいとか、産んでも育てられない人が出産できるシェルターがあるらしい。
五話で助けた彩乃さんも、シングルマザーぽく描かれてたね。
特別養子縁組は、戸籍上も実の親子だけど。
成人や結婚のタイミングで、生みの親が別にいるって教えることもあるみたい。

医者を目指した理由は?

音羽は生みの親を知らないまま、医学生になったんだよね。
たぶん。
じゃあ、母親の病気と、医者を目指したことは、関係なさそう。
頭が良ければ、高校の先生に勧められたから、みたいな理由もありえるね。

官僚を目指したきっかけは?

音羽って何歳?
わからない。
それなら、役者さんの年齢で「32歳」だと仮定して…

  • 2021年7月(32歳)TOKYO MER 発足

霞が関で8年すごしてたって言うから、逆算すると…

  • 2013年6月(24歳)医系技官採用試験 合学、医系技官として採用される

医師免許取得後に、2年間の臨床研修はしなかったとして…

  • 2013年3月(24歳)医科大 卒業

  • 2013年2月(24歳)医師国家試験 合格、医師免許を取得

  • 2007年4月(18歳)医科大 入学

こうかも。
医学生だった18〜24歳の間に「医療の不平等を是正したい」と思うできことがあって、官僚を目指した?
うん。
生みの親がいることを知ったかな。
あまり治療を受けられずに亡くなったんだよね。
出産した年齢を「20歳」と仮定すると、音羽が医学生のとき母親は38〜44歳。若くして亡くなった、と言えそう。

まとめ

仮説はこう。

  • 生みの親と育ての親が違う

    • 生みの親はシングルマザーで、出産直後に養子に出された

    • 特別養子縁組で、養親に実子として育てられた

  • 医学生になった18〜24歳の間に、生みの親を知り、亡くした

    • 医者を目指した理由は、母親とは別にありそう

    • 母親を亡くしたことが「医療の不平等を是正したい」というきっかけ

    • 医学生から官僚を目指した結果、医系技官になった

ちょっとすっきりした。


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