先入観の取り除き方

ある人物について、本人と話をする事なく本人を評価してしまうという事をした事はないだろうか?

完全に先入観のみでその人物を評価(しかもあまり良くない評価を)してしまっていたのだが、それがただの先入観である事に気がついた。

私自身のその愚かな過ちについて自戒の念を込めて書きたい。
またこれを防ぐ方法を何となく発見したので、記したい。参考になれば幸いである。

n値の数は適正か?

ある人物(便宜上Aさんとする)を正しく理解するには、本人の付き合いだけでは少なすぎるし、ましてや、本人以外の誰か1人ないし2人程度のAさんの評価なんかでは足りない。
その1人ないし2人にはたまたま印象が悪いだけだったという事はあり得るからだ。

では何人ならいいのか?

私の感覚では5人は必要な気がしている。
また、できれば、その5人は違うグループに属している方が望ましい。

N(1-(1-L)n)という公式をご存知だろうか?
これは、新規サービスやプロダクトのユーザビリティの検証の際にどのくらいのユーザー検証が必要かを示す公式である。

ここでNはデザイン上のユーザビリティ問題の数であり、Lは1人のユーザーでテストして発見できるユーザビリティ問題が全体に占める割合を示している。

話が複雑になるので、端的にいうと5人いれば問題の8割程度は発見できるというもの(それを示す公式)である。

N(1-(1-L)n)は人間の理解にも適しているのではないか?

感覚値もあるので、是非色んな意見を聞きたいところではあるが、少なくてもn値が少ないと対象の人物の評価は絶対に誤ると確信している。

上述したAさんに対して、ひょんな事から自分があまり関わりのなかった人から聞いた印象が自分が持っていたネガティブな印象とかなり乖離があったので、気になって他の意見もあたってみた(nを増やすという事をしてみた)。

すると、元々持っていたネガティブな評価はかなり覆ったのだ。
完全に先入観で評価してしまっていたなとはっきり気がついた。

少ないn値で人を判断してはいけない。少なくても身近以外も含めた5人の意見は聞くようにしよう。
これを肝に命じて行こうと思う。

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