VRゴーグルを使っている人はどう思っているのか
ここのところ、私が過去に書いたVRについての記事が読まれる回数が増えている(情報が古くて申し訳無いが)。
やはりMetaから新しく発売されたQuest3に触発されている人が多いのだろう。テレビCMでも流れていて、それを見て興味を持った人もいるのではないか。
VRゴーグルに興味を持ったところで、果たしてそれで何が出来るのか気になるのは人の常。未だに私も気になっているくらいだから、まだ持っていない人にとってはどんな情報であれ漁りたくなるはずだ。実際に使っている人がどのような使い方をしているのか、そして使ってみてどう思っているのか。
何年使っていてもまだ私が便利な使い方を探りたくなるのは、それだけ未来を感じるデバイスだからだろうと思っている。まだまだ開発しきれない用途が沢山あって、こんなもんじゃないだろうと思いながら使っている訳だ。
ただ、それと同時に一体どうやって使うのが良いのか、もっとこれを活かせる方法は無いものか、使いながら想像しても思いつかないのも事実。
実はここまでで終わりのデバイスなのか。あるいは未完成過ぎるデバイスなのか。
新しいQuest3では改善された画質とパススルーが特徴として挙げられている。Quest3を持っていない私が言うのは参考にもならないかも知れないが、画質について言えばQuest2で不便は感じていない。用途によるので、例えばVRゴーグル内でPC作業をしようというのであれば画質が良い方が良いに越したことはないだろう。しかし過去にPC作業を実際にやった経験からすると、普通に外部モニターを使用した方がいいというのが私の感想だ。眼鏡さえ鬱陶しくてコンタクトレンズにする人が多いというのに、あんなものを頭に載せて長時間作業をするなんて私にはとても無理だ。トイレに行ったりコーヒーを淹れに席を立つ度に付け外しするのはまだ良いとしても、外した時の開放感があるということはゴーグル内が閉鎖的であることの裏返しなのだ。再度付ける時に中に入っていく感覚が私には窮屈に感じられる。散財小説youtuberのドリキンさんが長時間装着用の改造に散々試行錯誤する理由がよく分かる。
パススルーやMRはどうだろうか。
これは開発途上だろう。VRの良いところは掛けるだけで別世界に行けるところだが、MRでは周囲の現実との融合なので、どうだろうか、同じ場所での複数プレイが出来るようなアプリが有効か。趣味用途よりも業務用途に適した機能ではないか。装着したままパススルーで部屋を歩き回れるのは便利だが、家族が同居しているならやめたほうが無難だ。絵面がシュール過ぎる。また、スマホ操作をするには少し厳しいようなのでまだ実用的なパススルーには至っていないのだろう。
VRはゲーム用途オンリーという人は期待しすぎない方が良い。
素晴らしいゲームソフトは多いものの、最近はもう一つ革新的なものが登場していない。それに私の場合はVR酔いがまあまあ酷くて手をつけるのを躊躇してしまう(ちなみに一人称視点のPCゲーは全く酔わない)。
また、ゲームを楽しむにはそこそこ広さが必要な場合もあって、家が狭い日本の住宅事情では不利だなと感じている。私も小さな怪我は絶えない。
また、これは男性諸氏の方の期待が特に高いと思われる、いわゆる大人の動画について。
正直これも期待はし過ぎない方が良い。酔うこともないし、他ではなかなか味わえない映像体験なので一見の価値はあるが、相手を触れられる訳では無いし、触ってもらえる訳でもない。そうした意味で限界はある。当たり前だが。体験としては大画面テレビの方が没入感があるかもしれない。家族に隠れてこっそりと言うならVRは最適と思いたいところだが、周りが見えない分、案外誰かに見られていないか気になったりするものだ。
という訳で私の用途は専ら運動不足解消のフィットネス系アプリになっている。ゲームと違ってそれほど広いスペースが無くてもいけるし、手軽に汗をかける。その為だけにQuest3となると価格が折り合わないだろうなと思っている。
ちなみにPico4は未だに酔いやすくて私には少し合わないのが残念だ。
おわり
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