ミニPCを買ってみた ~のPC雑感

 リビングで使用していたミニPCをこれに買い変えた。
 これまで使っていた2015年に買ったミニPCが、アプリを立ち上げるとCPU負荷が100%に張り付いてしまい、なんとももっさりしていたから。メモリは増設していたのだけれど。

 リビングでPCを使用することは正直あまり無く、必要かと言われると微妙なところだが、カラオケソフトを入れておうちカラオケ化して使ってみている。あまり歌わないが。

 ブラウザの動作も問題なく、動画を見ても問題なく、通常使用には適しているというか、不満は全くない。至って快適!
 ゲームとかはやってみていないが、重いゲームは多分無理でしょう、スペック的に。全然動かないでしょうFPSのゲームとかは。

 値段、スペック、サイズと動作感の何れも大満足の製品だが、強いて、ひとつだけ注意点を挙げるとすれば、上についているヒートシンクがそこそこ熱くなること。ファンレスで静音である代わりに、ヒートシンクで放熱させているので、結構熱い。だから、決して上に物を置いてはならない。強いて挙げる程の問題ではないが。
 販売者は日本の会社の様子。梱包の箱がデザイン的にそっけないものの、きちんと梱包されていて問題ない。箱の上面に「ミニパソコン」と書いてあるのが微妙にカワイイ。製品の箱に「パソコン」の文字ってなかなか見ない気が・・・。

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 ところで、なぜPCは何年かすると動作が遅くなるのか。
 リビング用なのでウェブブラウジングとか年賀状作成程度にしか使わないので、用途は変わっていない。別に高機能を求めているわけではないので、ユーザーとしては使う機能も変わらない。用途も機能も、利用者が求めているものが変わらないのに、機器の機能が段々と不十分になる。
 これは構造的におかしくないか。
 劣化とか消耗によるものであれば仕方がない。けれどこの場合違う。ソフトウェアの機能が少しずつ向上しハードウェアが追いつかなくなる。例えばブラウザの重さで言えば、ウェブページのソフトウェア的な機能が向上したことで、昔はできなかったことが出来るようになって、その結果ハードウェアの処理が追い付かなくなってくる。
 
 ハードウェアの進歩を追いかけたくなって、いろいろ買ってしまう私のような人は別に良いと私も思うが、これがPCではなくテレビだったらどうか。
 5年前に買ったテレビだから、最近〇〇チャンネルの映りが悪くなったり、何か映像に遅延があったり、時々固まったりするんだよね、という話は聞いたことが無い。最近うちのテレビの発熱がすごくなってきて、なんてことも、熱暴走して途中でテレビ切れちゃうんだよね、なんて話も聞かない。
 コンシューマ向けの製品って、そういうものじゃない? 本来は。

 私は、自分でプログラミングしないとコマンド・プロンプトのカーソルが点滅しているだけの頃からパソコンをいじっているので、PCって楽しい! メモリ増設しよう、とか、グラボ変えよう! と言ってはしゃいでいるが、一般的にはそうではないよね。

 業務にもよると思うが、仕事で使うにはスマホではなくPCが必要という業務が多いと思う。PCの良いところは、やろうと思えば大抵のことは何でも出来ること、つまり汎用性が高いとも言うのかもしれないが、見方によっては何も出来ないただの箱ということでもあって、ましてや数年でスペックアウトしてしまうなんて酷すぎないか。
 PC好きの私にとっては、このままではPCは世の中から見捨てられて、スマホだけになってしまうのではないかというのが一番の問題だ。
 ハイスペックを求める領域には対応しつつ、それとは別に一般コンシューマが長く使える製品とか使用環境を作っておかないと、スマホは使えるけどPCは触ったことないという学生がますます増えて、PCが趣味の製品になってしまうことを恐れている。昔流行った「ステレオ」とか「オーディオ」みたいに。
 趣味の製品でもいいんだけど、値段が高くなっちゃうからね。
 スペックがちょっと高いだけでCPUが1個100万円とか言われるような世界にはなって欲しくない。スマホ用と違ってPC用のこのメモリは販売量が少ないので容量同じで100倍の価格になります、というような世界は御免だ。

おわり

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