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ひとり墓場

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TNSB. 部員限定コンテンツ。TOCINMASHメンバー SHIBU による連載マガジンです。〈定期更新〉
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記事一覧

第8夜「したたかな不安談義」

・・・ 肝心の「どのような開業を計画されているか」の記載がないのですが、会社員を続けようと、開業しようと「不安」は消えるものではないと経験から感じます。 しかし「不安」とは面白いもので、好きなことを仕事にすると決意し生まれた「不安」は未来への活力に変換できる一方、嫌なことから逃げることで生まれた「不安」は、ただ心身を蝕むだけの何者にも変わりません。 あなたはいま、本当にその「好きな事を仕事に」したいと、心から思っていますでしょうか?

第7夜「明晰夢談義」

SHIBU による読みものコンテンツ「ひとり墓場」 ここでは TNSB. 部員からいただいたお便りをもとにしたりしなかったりしながら毎月1回、ひとり談義をお届けしています。 今週はこんなお便りから。 ・・・ ごくまれに「これは夢だ」と、夢の中で気付くことがあります。

第6夜「普段着の談義」

・・・ 「やってみたいポッドキャスト番組」たくさんあります! そのうちのひとつが「旅行記」です。 と言っても、各地の名所を巡るような番組ではないし、そもそも長くお聴きいただく方ならご存知、僕は「旅行」というものにさほど興味がありません。 昔から「旅行に行きたい」という友人・恋人(思えば彼ら彼女は、なぜあんなに旅行に行きたがるのか)との温度差で気まずい雰囲気になることがよくありました。

第5夜「自分らしさ談義」

・・・ 少々回りくどい話をさせてください。 
ネット上で人々が最も買い物をする時間帯をご存知でしょうか? 国内の有名どころ主要ECサイトでは、定期的に自社のユーザーに対し一斉調査を実施します。それらは一部公開されており、おもしろいことに業種を問わず、ほぼ同じ曜日、同じ時間帯にアクティブな結果が出るんです。それが「土曜(あるいは金曜)の20時から23時」です。 笑い話のような本当の話、土曜の夜は「平日の仕事から解放され、明日に続く休日に気分を高揚させ、さらに飲酒なども相ま

第4夜「冷たいドラえもん談義」

・・・ 僕の知り合いに、こんな人がいます。 人付き合いが極端に苦手で自信を持てるものも特になく、高校で入ったテニス部では、あまりの運動センスのなさに何度やってもラケットにボールが当たりません。 ひとりだけ顧問とマンツーマンで行われる屈辱の別練習。試合では前衛ポジションにも関わらず相手のサーブをボレーするという暴挙に出るなど、自身の不器用さに嫌気がさして早々に退部。何をやってもうまくいかない彼。けれど昔から読書だけは惜しまない人でした。 あるいは、こんな人もいます。

第3夜「主観と客観の談義」

・・・ 15年以上ポッドキャストを配信してきて、これまで配信者の方と直接お話する機会も多くありました。その中でほぼすべての方が望まれていたことが「リスナー数を増やしたい」というものです。 ただ、「ではどういったことを実際に行なっていますか?」との問いにすぐ答えられる方は、実はそんなに多くありません。 美大を志す受験生で、大学側が毎年公開する「合格者参考作品」を分析しない人はいないわけで「いまヒットしている番組」の「分析」はとても大事。 ですがそれ以上に、実は大事なことがひ

第2夜「ほつれ談義」

・・・ 番組にお寄せいただくお便りで「世間の空気」をある程度感じとることができるのは、ポッドキャスターの特権のひとつです。 特に僕などは「世間」と呼ばれる場所から少し離れたところで生息しているため、お便りをもとにリスナーとの温度差を埋める作業は”ズレない”番組作りに欠かせません。そして最近特に目立つのが「仕事のこと」具体的には「転職について」のお悩みです。 多くの方が今、自分のキャリアにふと立ち止まる時期にあることを実感します。その原因を僕は「価値観の揺らぎ」にあると感じて

第1夜「直感談義」

・・・ 僕の肩書きは現在、イラストレーター、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、そしてポッドキャスター。 さらに最近では、高校時代いちど(嵌頓包茎で男としての)死の縁を彷徨ったことのある旧友が揶揄するところのクラフトビアバー店主。このあたりでしょうか?