② 「順序」の種類

具体的な事実の配列について、森岡健二氏は「時間的順序・空間的順序・論理的順序」の三つの方法があるとし、そのうち「論理的順序」については「一般から特殊へ・特殊から一般へ・原因から結果へ・結果から原因へ・クライマックス・既知から未知へ・問題解決順・重要さの順序・動機付けの順序」の9パターンがあると論じています(『文章構成法』光風出版-1958)。

市川孝氏は、森岡氏の言う「論理的順序」についてさらに「対置的関係・相対的関係・対応的関係」に分類できると論じました。この3つの関係性については、「対置的関係」は具体的に「列挙」(同質なものを配列する)と「対照」(異質=対照的なものを配列する)の2つに分かれ、その「列挙」の配列の方法が「相対的関係」と「対応的関係」であるとしています(『文章表現法』明治書院-1968)。

本マガジンでは、具体的な事実は「データ」や「理由づけ」の根拠となるものと考えていますので、「対置的関係性」で言えば「列挙」の関係となります。よって、この下位分類である「相対的関係」と「対応的関係」についてさらに考えていくことにします。

市川氏は、この「相対的関係」と「対応的関係」について以下のように具体的な配列パターンがあると述べています。
・相対的関係
 (単純から複雑へ・既知から未知へ・重要でないものから重要なものへ)
・対応的関係
 (原因と結果の関係・提示と根拠(立証)の関係・課題と解決の関係・原理と適用(の結果)の関係・全体と部分の関係・一般と特殊の関係・主要と付加の関係・目的・手順・結果の関係

本マガジンにおいては、森岡氏・市川氏の論述を参考にし、以下の3分類(うち「論理的順序」についてはさらに2分類7パターン)を「具体的な事実を配列する順番」である「順序」として考えていくこととします。

① 時間的順序
② 空間的順序
③ 論理的順序
 ⅰ) 相対的関係
   ア 単純から複雑へ(複雑から単純へ)
   イ 既知から未知へ(未知から既知へ)
 ⅱ) 対応的関係
   ア 原因から結果へ(結果から原因へ)
   イ 主要と付加(付加と主要)
   ウ 全体と部分(部分と全体)
   エ 一般と特殊(特殊と一般)
   オ 外見と機能(機能と外見)

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