情報システム課のメンバーその2
今の会社で情報システム課を立ち上げたとき、元から居た男性社員はデータセンターなどの保守部門の経験者でした。したがって配線や設置、PCのメンテナンスはお手のものです。しかし当然プログラミングや通信に関しては教えてみましたが物にはなりそうにありません。そうしているうちにも事業所は増え続けるため100ヶ所を越えた時点で3人目の採用を願い出ます。3人目はプログラムが少しできる人を条件にしましたが、難しいのは実際にプログラミングできる人は現在では好待遇の求職が可能であろうということです。プログラマーというと「理系」というイメージを持つかとも思いますが、実際にはプログラマーは専門学校卒の人は大多数です。大手のSIerではこれに文系の大卒者をSEとして採用し、このプログラマーとSEを組み合わせて企業システムの開発を行います。私が見てきた現場ではプログラマーから10年後に10人に1人がSEになれるという感じで、大卒文系でSEから入った人は10年後にPL・PMになるか退職するかという感じだったと思います。大卒文系でSEになった方はプログラムが組めない人が多いので今回は対象外となり、専門卒でプログラマー経験あり、できれば情報システム部門経験者という枠で採用しました。実際にはプログラムについてはCOBOLという言語の経験者でしたが、プログラムの基礎を教わっていないと大卒でもプログラムが出来るようにならないという経験がありますので、必要な言語を教えられればOKです。時間は2~3年かかりますが、VB、PHP、SQLぐらいでしたら何とかなりました。後はネットワークについて書籍などを会社で購入してもらって渡しましたがダメでしたね。専門卒でも大卒でも教科書を渡して読めるのは極一部の人です。自学自習が教育の理想ですが、自分で自習することが出来ないので授業やテストがあるわけで、それは勤めだしてからも変わりませんでした。情報システム経験者の3人目のメンバーはサポート業務は問題なかったため、これにVBやPHP、SQLの含めて5年で一定のレベルに達したと思います。しかし、そうしている間にも事業所の数は200カ所を超えることになり、3名でも厳しくなってきます。次は懸案であった発注システムを導入するために、その要員に絞って採用を行うことになります。
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