電脳会議

ロングマーケテイングに感心

技術評論社というIT関連の出版社をご存知だろうか。結構な老舗であり、私は学生の頃からオーム社・凸版と並んで、ここの技術書を読んでプログラミングやネットワークを学んだといってもよい。技術評論社がほぼ毎月出す15ページの出版物紹介誌「電脳会議」は2019年12月でVol199にもなっており、それが郵送で15年以上も私の自宅に郵送されているという事実に驚いている。そろそろメールマガジンになりそうなものだとも思うが、いつまで続けるのか興味をもって見守っている。実際このマーケティングに効果がないかというとそうではなく、今号で紹介されたSoftwareDesgin12月号は興味があったので、Amazonで先ほど注文したし、年間で見れば数冊程度は購入しているし、会社で部下にも紹介したりもしている。今の出版社業界は、電子書籍化の波に飲み込まれてしまっており、恐らくは書店での売上は減る一方だと思う。また、ネット上での情報取得が主流になったことで電子書籍であっても購入するとことが少なくなっているであろうことは想像される。特に技術書という分野は発行部数が少なく単価が3000~5000円するものも珍しくない。だからこそ、少ない読者に対してこんなロングテールなマーケティングをしても効果が期待できるのか知れない。余談だが、私の中で技術書の出版ランキングでは、①オライリー②オーム社③技術評論社という順位があり上位ほど内容が濃い。以下④凸版、秀和システム、日経BPと内容が薄くなっていき、⑤ASCII出版に至っては味がしないほど薄いという認識である。ネットでの発信が主流になっても図書館に蔵書される分は売れるし、教科書として使う分には書籍の方が便利でもあるので、これから応援したい出版社の1つである。

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