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「VR音楽のススメ!」

まずは簡単な自己紹介を!
咄嗟に読みにくいらしく「お好きにどうぞ!」と答えていたらおかげさまで様々なバリエーションで呼んで貰える様になりました!
一応当人的には「Tnohito」と書いて「てぃーのひと」と読みます!
(でも本当にお好きに読んで頂いて構いません!)
主にVRChatというVRSNSプラットフォームを舞台にイベントを企画、運営、開催したりしています
そして今回は2020/5/24と6/23、24の三日間に渡り「VR音楽のススメ!」
というイベントをVRChatというVRSNSプラットフォーム上で開催したお話を
書きたいと思います!

このイベントは新型コロナウィルスの感染拡大を受けて世界的な
「Stay Home」な状況になり、そこからオンラインが注目を浴びたから…
という訳で企画したのではありません
『VRSNSサービスのVRChatでは、既に多くの人達が普通に音楽ライブを
楽しんでいる』
そのことをもっと多くの方に知って貰い、更には興味を持って貰ってこの世界に参加して欲しいという思いから企画しました

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このイベントには私が過去に企画したVRChat上の音楽イベントに参加して
くれた音楽勢や、VRChat上でライブハウスなどの音楽施設を運営している
方たちなど多くの人たちがある思いを持って協力してくれました
その思いとは「世の中にはまだ出会ったことがないだけで、多くの音楽を
楽しんでいる人たちがいる」「その人たちとオンラインで繋がりを持って
一緒に音楽を楽しみたい!」というものになります
イベントを通して彼らは「今までは考えもしなかったかもしれないけれど、
これをきっかけに音楽を通じて音楽で繋がろうよ!」と語りかけて
くれました

ある時こんなnoteを見付けました
「バンドの遠隔同時演奏を生配信する方法」 武田信幸 | LITE|note

プロとして活躍しているバンドは本来オンラインで繋がる必要がないから
こういった情報はそもそも知る必要がないんですよね
それでも「プロでもオンラインを通して繋がって音楽活動をするこう言った
方法は知らなかった」というnoteは同時に驚きでもありました
現在世界的な新型コロナウィルスの感染拡大によって例え売れっ子のプロミュージシャンであっても、バンド仲間で集まってましてや観客を呼んで
ライブを行うことは簡単なことではなくなってしまいました
でもそんな状況でもそんな状況だからこそ音楽を止められはしない!
「ではどうにか出来ないか?」がこのnoteに繋がったのだと思います

そんな一方で私が日々楽しんでいるVRChatでは、毎日のように音楽イベント
が開催されて多くの人たちが集まって楽しんでいる状況があります!
VRChatに集う人たちはそれぞれが離れた場所に暮らしたまま、お互いには
顔も性別も年齢も国籍も知らずとも一緒に音楽が楽しめるのです!
更にはその状況のままオンライン上で知り合ったメンバーとバンドを組み、
練習を積んで生演奏で観客の前でライブ活動をする人たちもいるのです!
これはVRという環境が特殊だからとか彼らが特殊な状況に居るからでは
なくて、ただ単純に「一緒に音楽をやりたい!」「普通に音楽を楽しみ
たい!」という思いからネットや機材やPCの環境を整え必要なアプリや
サービスを用意し設定などを試行錯誤してきた結果なんですよね

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そして音楽は重なることで深く楽しく拡がっていきます
「私達はこんなにVRの世界で音楽を楽しんでいるんだよ!」「こっちに
来て一緒にやろうよ!」この気持ちがこのイベントの主旨になります!

今回のイベントは全部で3つの構成を考え用意しました
それは
その1、VR上で(オンラインで)音楽を実践している人たちに、どんな方法
で、どんな機材を使い、どんなソフトを利用しているのかを直接話しを
聴ける場を設ける
その2、VR上で実際に音楽イベントを開いている会場を利用して、実際に
歌を歌い楽器を演奏し他者と繋がって合奏をして貰う
更にはVR上でのライブイベントではどの様な装置を使いどの様な演出をして
いるのかを体験して貰う
その3、VR上で開催される音楽イベントに参加出来る機会を設ける
というものになります

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まずその1として5/24に開催した「VR音楽のススメ!〜自宅から音楽ライブ
チャレンジ〜」
これは既にVR上でライブの実績のあるゲスト二組に実践的ノウハウを伝えて
貰うミートアップとして開催しました

まずはリアルとVRを行き来してライブを精力的に行っているシンガーソングライターの「Milia(ミリア)」さんで
「自宅から音楽ライブ」

オンラインで音楽を届けるもっとも手軽であるボイスチャットを利用した「口から音源法」の紹介と機材などの接続やVRならではの音楽を届ける実際の知見を伝えてくれました

続いてVRミュージックグループの「AMOKA(アモカ)」のあいぽさん、
もいさん、からし明太子さんの三人で
「自宅からセッションしよう!」

離れた場所に暮らすバンドメンバーがYAMAHAオンラインセッションアプリの「NETDUETTO(ネットデュエット)」※1※を利用してセッションを
する方法
更にボイスチャットならではの問題の解決法やボイスチャット以外の方法で
高音質低遅延で音声を参加者に届けられるアプリ「TopazChat」※2※の
紹介と実践方法やVRでライブをやる時の実際の知見を伝えてくれました

上記のイベントの内容は資料として公開されているスライドや動画、更には
イベント当日の配信アーカイブも残っていますのでそちらをご覧になって
みてください!
「VR音楽のススメ!〜自宅から音楽ライブチャレンジ〜」

(AMOKAさんのパートでスライドの同期が取れないなどのトラブルがあったため、AMOKAさんは改めてその部分を動画として録り直してくれました!)

※1、YAMAHA「NETDUETTO」(2020年秋を目途に新サービスに移行)

オンライン上でセッションを可能にしたシステム
極めて低遅延でネットの音声接続が可能になるため、距離が離れたもの同士でも一緒に演奏が可能になる

YAMAHA「SYNCROOM」(上記NETDUETTOの正式サービス版)

上記のNETDUETTOの正式サービス版がSYNCROOMになります
無料の会員登録が必要になりましたが従来の低遅延でのネット音声接続に
加え機能も増えました※

※ぴぼ氏「Whisper Ability β」

ボイスチャット特有の低入力時に音声をカットしてしまうノイズゲートをキャンセル可能にする20Hz未満程度のサイン波、これを流し続けることによってノイズゲートがキャンセルされる※

※2、よしたか氏「TopazChat」

超低遅延、更にステレオ高音質でVRChat(現在はNeos VRでも接続可能になった)に音声を届けられるシステム※

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そしてその2として6/23、24に開催した「VR音楽のススメ!〜実践!
VRChatで音楽を演ってみよう!〜」
これはVRChat上で実際に数々のライブイベントを開催してきたワールドの
オーナーとVRChatで日々活躍する音楽勢が参加者に実践的ノウハウを試して貰うワークショップとして開催しました

まずはその1にも参加してくれた「AMOKA」のもいさんがこのイベントで
利用する主なサービス「NETDUETTO」と「TopazChat」の紹介と使い方を
改めて説明してくれました

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その後会場をVRChatのライブハウス「V KITAZAWA AWAKE」に移して
オーナーでもありJohnnyHenryのリーダーでもある YAMADA」さんの方
からVRChatのイベントでも使用される施設の説明から「TopazChat」の
使い方、ボイスチャットと「TopazChat」の音質の違い、「NETDUETTO」を利用したセッションの実践(このセッションにはVRChatのセッション部の
メンバーとAMOKAさんに協力をお願いしました)を説明して貰いました

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最後に今回の本題でもあるワークショップとして「TopazChat」を介して
実際に楽器などの音をVRChatに届ける体験をして貰いました
こちらには「AWAKE」と同じくライブハウス「Club Refrain」のオーナー
Oz」さんとOpenMicBar「Spot Light Talks」のオーナー「青猫」さん他
VRChat音楽勢の皆さんにも協力を頂き、体験希望者全員に音出しを試して
頂けました

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最後その3は7/31〜8/2の日程で開催される「盛夏音祭'20」
昨年もVRChatで7/27、28の二日間開催した盛夏音祭ですが、今年は規模を
拡大して三日間VRChatで開催します!
このイベントでVRChatで開催される音楽イベントを観客としてだけではなく
出演者としても参加出来る様にTwitterを通して出演者募集を行いました
(出演者募集は6/21(日)に応募多数で締め切らせて頂きました!)
昨年の「盛夏音祭」さらに同じくVRChat上の音楽フェス「深秋音祭」は
配信のアーカイブが残っています
どんな感じにVR上で私たちが音楽を楽しんでいるかこれを見て貰えれば
伝わる部分もあるかと思いますのでよろしかったら是非!

「盛夏音祭'19」

「深秋音祭 Day1」

「深秋音祭 Day2 Part1」

「深秋音祭 Day2 Part2」

「VR音楽のススメ!」はオンラインで更に進めてVR上で一緒に音楽を
やりましょう!というイベントです
音楽それ自体は楽器も機材も環境も必要なく思い立ったら即楽しめるもの
です
実際に新型コロナの感染が拡大し始め世界各地で都市封鎖が行われた時に、
イタリアのバルコニーで合唱をする動画が話題になりました
それに比べた場合VRの世界で歌を歌い楽器を演奏し更には一緒にセッションをするというのは、決して手軽とは言えない知識や準備が必要になります
でもそれを乗り越えた先にある楽しさはリアルと遜色のない確かなモノ
です!
この一連のイベントを機に一人でも一組でも多くのVR上で音楽を楽しむ人
たちが増えてくれたら!私を含めイベントに関わってくれた一同の思いが
そこにあります

最後まで読んでいただきありがとうございました!

追記、イベントで紹介した音楽セッション用低遅延音声接続サービスの
YAMAHA「NETDUETTO」が正式サービス版「SYNCROOM」に変わった
ことにより情報を追加しました!('20,7,1)