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人助けを繰り返すと起こること

誰かの役に立つこと、人を助けることを続けるようになってしばらくして気付いたことがあります。
それは人助けを繰り返していると、自分が人を助ける数よりも、助けられたり、良いことが起こる数の方がはるかに多くなってきたということです。とても不思議な感覚です。昔から正直者は損をするみたいな話はありますし、自分の中では多少損してもいいやと思ってやっていたのに。なんでそんなことが起こるのだろうと自分なりに考えてみて、以下の3つがそうなる要因じゃないかと思ったのです。

心が整うと起こること
まず思ったのは、心の変化です。
骨髄液を提供した患者さんのことを想ったり、海外支援と文通で御縁を頂いた小さな子どものことを想うことで、行動を起こせる自分になれたり、人をを助けたいという気持ちからあきらめない気持ちが湧いてきたり、その結果前向きになれたり。このように「心の面」が整った経験の積み重ねで自分を認められるようになった気がします。
前にこんなことがありました。私は四つ葉のクローバーを見つけたことがありませんでした。子どもの時から原っぱでの暇つぶしには、よく四つ葉のクローバーを探したものですが、見つけたことはありませんでした。それがある時、自分のためではなく、困っている人を励ますために探したら、45歳で初めて四つ葉のクローバーを見つけたのです。どうしても渡したかったのであきらめませんでした。しかも、その時に四つ葉だけでなく、五つ葉のクローバーまで探せたのです。自分のためなら探せていなかったと思います。このように人を助けたいという強い想いの結果、力が湧いてきた経験はこれ以外にも多くありました。この積み重ねで、徐々にですが自分は凄いね!とか、自分には良い奇跡が起きるように思えてきたのです。

「心」を健やかに整え、自分が本来持っている力の凄さを感じましょう。
優しくすることと同じく大事なこと
そして二つ目は、自分がいろんな人に優しく接するようになったことで、いろんな人からも優しさを返されるようになったのだと思います。さらに、人助けをする環境で出会う人は良い人が多いから、尚更いろいろ助けてもらえたり良い縁に恵まれるということもあると思います。また、自分が主に活動する場所、居心地の良い場所の好みが変わったことも、他人から利益を奪おうとする悪しき人達との行動範囲や行動場所からずれることが出来て、この面でも生活が穏やかになったこともあると思います。例えばパチンコ屋やギャンブル場がメインの活動場所であれば負けてイライラした人と関わることが多くなります。その反対にみんなが良い行いをする場所では穏やかで優しい人と関わることが多くなります。イライラした人と、穏やかで優しい人では自分への影響に大きな差が生まれることでしょう。
周りの人に優しくし、さらに自分の活動する場所は意識して自分で決めましょう。

小さなありがたいことの大切さ
そして最後の一つは、自分の周りで起こる「小さなありがとう」に気づけるようになったためだと思います。
自分がやっている人助けと思っていることは、ちょとしたことだけです。たいしたことはしていません。そんなちっぽけなことを真面目に繰り返し続けたことで、自分自身に起こる「小さな ありがたいなあと思うこと」に意識が行くようになったのだと思います。おかげで前より「ありがとう」を沢山言うようになりました。そして沢山の「ありがとう」を穏やかに言えるようになれば、それだけのラッキーが自分には起こっていると認識しているということなので、自分はラッキーで幸せな人間だと思えるようになるのです。
「小さなありがたいこと」に意識を向けて、たくさんの幸せを感じて生きましょう。

人助けやボランティアを行うときの注意点
人助けを繰り返していると、自分が助けた数よりも、助けられたり、良いことが起こる数の方がはるかに多くなったのはこのようなことの重なりで感じていることだと思っています。みなさんにも実践して頂けるとありがたいです。その際に注意しなければならないことがあります。それは、例えばゴミ拾いをするとしたら、ゴミを道端に落としていった人に怒りながらゴミ拾いしていてはいけません。良いことが起こるどころか逆効果です。ゴミ拾い以外でも人の世話をしたりする場合も不機嫌にやっていては逆効果なのです。不機嫌ということは、自分には不幸が起きていると思っているということです。その積み重ねでは、なんて自分は不幸な人間なんだと思ってしまいますし、不機嫌なまま人助けしても、相手も良いことをしてもらったとは思いません。逆に、嫌なことをされたと思ってしまうのです。だから、怒りではなく、何事も楽しむことが大事です。にこやかに、俺ってすげえなと余裕をもって楽しむことが大事です。遊びと組み合わせるのも良い手です。
これから人助けや世の中の役に立つことを始めようと思った人は、「困っている人」や「活動する場所」を意識するのも良いです。困ってない人を助けても、その人が楽をするだけで、その人のためにもなりません。
また、人助けやっているとお返しが帰ってくることもありますが、それはオマケであって、毎回あると思うと、無い時に不機嫌になってしまっては逆効果なので、オマケに期待はせずに、楽しいからやっているというのが良いですね。

あとがき
実はこの話もある高校で行う命の授業でするつもりでしたが、授業の目的が骨髄移植の提供者として話をすることであったことから、本質から外れるこの部分は最終的にカットしました。しかしながら、沢山の人に幸せになって欲しいとの想いで原稿にまとめた内容だっただのでブログといい形で出すことにしたのです。食通は不幸の話と合わせて読んでいただけるとありがたいです。


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