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やわらかい心

かわいいんだよなぁ いつもの優し気な表情で蛾を眺めている息子 それを見ていたら今まで気持ち悪いと思っていた蛾を自分も触れそうな気になった。凄いなぁと思った。今まで蛾を手のひらに乗せている人を見たことがない。こういう人は幸せな人だと言ったらいいのか、幸せに生きることが出来そうだと言ったらいいのか、幸せと感じることが多い人なんじゃないかとふと思った。とにかく心の柔らかな人だ。
蛾のように一般的には醜いと言われている生き物は傷つけても良いという気になってしまう。醜いから傷つけても良いと思うレベルは人によって違うのだろうが、人間に対してまで 醜い、人と違う という理由で傷つけても良いという考えに陥ってしまう人もいる。
気になったニュースに宅急便の配達員が制服姿で休憩していると運送会社にクレームの電話が入るというのがあった。人間誰しも休憩なしで永遠に働き続けていては心も体も壊してしまう。このクレームの電話はネットでの誹謗中傷にも似ている。正義を振りかざして相手を傷つけている。なんとか壊れてしまわないように歯を食いしばっている人に追い討ちをかけようとしている。そういうニュースを見るたびに、ちょっとのことでも人を許せない、そんな心の硬い人にはならない様に自分にも問いかけている。
自分の心はまだ柔らかいかい?もう硬くなったかい?
どんなご飯も美味しいと言って嬉しそうに食べているだろうか?人の話しをオモチロイな〜、凄いね〜といいながら楽しんで聞いているだろうか?SNSやネットで見た金持ちと自分を比べては無駄に落ち込んだりしていないだろうか?困った人を助ける優しさが深くに埋もれてしまってはいないだろうか?自分や他人を傷つけていないだろうか?
人を幸せにするのは実は簡単なことなのかもしれない。料理を作ってくれた人に笑顔で美味しいねと言ってみる。話しをしてくれた人に笑顔で面白いね、凄いねと言ってみる。何かしてもらったら笑顔でありがとうと言ってみる。自分がちょっとでも良い行動をしたり、成長したら俺凄いねと言ってみる。
マズイ、つまらない、こんなの欲しくない、余計なこと、俺ってダメ、死んだ方がいい  他人や自分を傷つけてしまう言葉は言っちゃダメだ。自分も苦しめる
人にありがとうを心から言えなかったら、自分のことを凄いねと思えなかったら、人助けやボランティアをしてみてはいかがでしょうか。楽しみながら。そうすると、ありがとうが心から言えるようになるし、俺凄いねと言えるようになるから。
大丈夫。まだ心は柔らかいよ。

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